本セミナーでは、UV塗料の基礎から解説し、耐候性処方の注意点、課題と対策について解説いたします。
また、超薄型ガラス、セルフヒーリング塗膜、有機無機ハイブリッド等の新技術やデュアルキュアー、抗ウィルスタイプ等の既存技術の組み合わせについて紹介いたします。
塗膜の本来の役割は「素材の保護」、「美観の付与」であることが基本であるが、塗料の採用市場の拡大に伴って機能付加による「付加価値の付与」が要求されてきている。そのような状況下で塗膜はいろいろなメカニズムにより形成されるが対象となる機材よりも薄膜でこの様な役割を確実なものにするためには塗膜の耐久性、強靭性などが必要となるが、基材に対する付着性が良好でなければ、目的とする機能を保持することは不可能となる。従て、素材に対する付着性が最重要機能と考える。 その付着性はファンデルワールス力によるものであり、付着性は基材に対する「濡れ性」、「塗膜内歪」、塗膜成分の基材物質との「親和性」などに影響される。また、得られた塗膜の強靭性はSS (Stress and Strain) 曲線などにより表すことができ、「強度」と「伸び」を併せ持つフィルムが塗膜としては好ましいと考える。 次いで、UV塗料設計に関する基礎知識として、ラジカルタイプのUV塗料の構成物 (樹脂、開始剤、その他添加剤) について紹介するとともに、硬化に必要な光源、塗装方法なども若干触れる。また、UV塗料の特性を生かした蒸着ベースコートと屋外仕様のハードコートを紹介し、屋外仕様のハードコートに関しては耐候性処方が重要であると考え、PC素材用の塗料設計工程を説明する。 最後に、今後の塗料設計に関しては作業環境も含めた環境対応が求められることもあり、日本塗料工業会の指針に沿った今までの環境対応を紹介するとともに、SDGsをもとに環境対策として炭酸ガスを取り上げ、その対応策の一つとしてバイオ原料について紹介する。また、今後の製品開発には人に対しても優しくなければならないとの観点から安全性に関する各国の法規を紹介する。
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