昨今、電子デバイス・エネルギー・通信などの分野におけるナノ光学技術の重要性がますます高まっている。いずれの分野においてもさらに高機能かつ高効率な材料・デバイスの開発が求められており、それらを達成するにあたり、ナノ領域光学について学ぶことは重要であるといえる。本セミナーでは、ナノ領域光学において重要な役割を果たす、プラズモニック・メタマテリアルによる光機能性材料および光電変換デバイス・熱電変換デバイスについて解説する。特に、講師らが独自に開発した、メタマテリアル熱電変換を主軸とし、講義を進める。本セミナーのねらいは、光機能性材料・デバイスの開発においてヒントとなる、プラズモニック・メタマテリアルの光学特性・エネルギー特性を理解し、得た知見を企画や開発に還元することである。
第1部では、プラズモニック・メタマテリアルの基礎を簡単に紹介し、ナノ領域光制御に対しプラズモニック・メタマテリアルがどのような機構を通じて貢献するのか解説する。加えて、プラズモニック・メタマテリアルの作製方法について簡単に紹介する。
第2部ではプラズモニック・メタマテリアルの光学効果に基づく光機能性材料、光電変換デバイスの例の一部について紹介する。
第3部では世界で初めて講師らが提案・実現した、均一な熱輻射環境におけるメタマテリアル熱電変換について解説する。既存の熱電変換素子では不可能な、未利用熱の回収・再利用を可能にし、カーボンニュートラル社会への貢献が期待できる環境発電技術である。プラズモニック・メタマテリアルの新しい利用方法と言える。加えて、同機構により環境冷却も可能であることから、環境冷却をも同時に実現する新しい環境発電技術として期待される。このような環境発電技術としての展開についても紹介する。
最後に第4部では、プラズモニック・メタマテリアルによるその他の光機能性材料・光電変換デバイスについて紹介する。加えてプラズモニック・メタマテリアルの世界研究動向についても紹介する。
- プラズモニック・メタマテリアルの基礎
- プラズモンとは
- プラズモンの原理と代表的な現象例
- プラズモニック・メタマテリアルの作製手法
- ボトムアップ手法 (化学合成・調整・ナノ粒子合成)
- トップダウン手法
- 物理・化学的コーティング
- ドライエッチング法
- リソグラフィー法
- ナノインプリント法
- プラズモニック・メタマテリアルの大面積加工方法および課題
- プラズモニック・メタマテリアルによる光機能性材料・光電変換デバイス
- 光電変換デバイス特性に対する、プラズモニック・メタマテリアルの効果
- プラズモニック・メタマテリアルによるデバイス特性向上の原理
- 実用化された、または今後実用化が期待される光機能性材料
- 放射冷却材
- プラズモニックナノプリンティング (セキュリティー向け応用展開)
- メタマテリアルによる光機能性材料・光電変換デバイスの設計指針
- メタマテリアルの光学特性制御
- メタマテリアルによる光電変換の特徴と効率制御
- プラズモニック・メタマテリアルによる環境発電
- 環境発電の現状・課題
- 環境発電の重要性
- 一次エネルギーに占める未利用熱の割合
- 熱電変換の駆動原理
- 既存の熱電変換の課題
- メタマテリアル熱電変換技術
- 均一な熱輻射環境における熱電発電
- メタマテリアル熱電変換の原理
- 実験実証とメタマテリアルの効果検証
- メタマテリアル非放射冷却機構
- 放射冷却では冷却できない空間を冷却する技術
- メタマテリアル環境冷却の原理
- 環境発電と同時に環境冷却を実現するメタマテリアル熱電変換
- メタマテリアル熱電変換・環境冷却の将来展望
- 駆動可能なIoT機器の例
- カーボンニュートラル社会に求められる発電量
- 様々な用途展開の可能性
- メタマテリアル環境発電の課題
- プラズモニック・メタマテリアルによるその他の光機能性材料・光電変換デバイス
- 光電変換デバイスへの応用例
- プラズモニック太陽電池
- プラズモニック・メタマテリアル光検出器
- 可視光検出
- 赤外光検出 (室温駆動・非冷却型)
- 光熱電変換機構に基づく光検出器
- センサー展開
- イメージング素子
- プラズモニック・メタマテリアル発光デバイス (LED・レーザー)
- 光電変換デバイスへのメタマテリアル導入時の留意点
- 世界におけるプラズモニック・メタマテリアル研究の動向
複数名受講割引
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 32,400円(税別) / 35,640円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
- 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
- 他の割引は併用できません。
- サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。
アカデミー割引
教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。
- 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
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- お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
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