衝撃現象・破壊の基礎と高速材料試験・構造要素強度評価方法

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衝撃工学という分野の敷居が高く見えるのは、大学の時間割でもこのような科目名がポピュラーではないことをはじめとして、応力が波動として伝ぱすることによる準静的負荷では見られない破壊モードが観察されること、材料の応力-ひずみ曲線の形状が変わってしまうことによる。波動伝播についてはいくつかの実例を紹介する。応力-ひずみ曲線の速度による形状変化については過去に取得した実験結果をできるだけ多く紹介し、その力学特性の速度効果の大きさを感覚的につかんでもらいたい。さらに、予疲労後の材料の動的残留力学特性、現象測定時間の延長法 (反射波の除去) 、溶接継手の衝撃強度等の応用的なことも紹介する。  耐衝撃性の改善は製品差別化の手法の一つです。材料や構造の衝撃特性の測定は容易できありませんが挑戦する価値はあります。

  1. 衝撃工学とは何か
    1. 衝撃特有の破壊モード
      1. 波動であるという前提
      2. 重ね合わせの原理が決め手
      3. シャルピー衝撃試験ばかりに頼っていていいのか?
    2. 応力-ひずみ曲線の形状変化 (ひずみ速度効果)
      1. ひずみ速度の定義
      2. 鉄鋼の場合
      3. アルミニウム合金
      4. プラスチック
      5. 複合材料
  2. 衝撃破壊
    1. 応力波の種類
    2. 特有の破壊モード
  3. 計算力学との距離感
    1. 実験事実に基づく基礎的な構成方程式
    2. 材料定数を決めるだけの構成方程式
    3. 時間も要素も細かく、最適な座標系と時間積分法の選択
  4. 高速材料試験方法
    1. どうして一般的な材料試験機の高速化で対応できないのか?
    2. オリジナルのスプリット・ホプキンソン棒法
    3. 引張り型のスプリット・ホプキンソン棒法
    4. ワンバー法
    5. 実験方法の違いによる実験データ互換性の問題
  5. 高速引張り試験機によって得られた知見
    1. 各種工業材料の応力-ひずみ曲線の変化
    2. 予損傷材料の動的残留強度
    3. スポット溶接継手の動的強度
  6. 破断に至るまでに時間のかかる場合の測定技術 (反射波の除去)
  7. 今後、衝撃工学を学ぶには

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