フッ素樹脂をはじめとするPFASの基礎と欧州PFAS規制の動向および用途別の代替手段

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本セミナーでは、フッ素樹脂を中心にしてPFASとはどのような物質なのか、欧州規制案が出された背景、PFAS規制案の具体的な内容などについて解説するとともに、PFASの代替となる材料の可能性や今後の展望について解説いたします。

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フッ素樹脂をはじめとするフッ素化学製品は半導体製造、輸送機器、化学工業、エネルギー産業、医療・製薬、繊維産業、食品工業などあらゆる分野で使用されています。PFASはペルフルオロアルキル化合物およびポリルフルオロアルキル化合物のことで、多くの有機フッ素化合物がPFASに含まれます。一般にPFASは非常に安定で、自然界で分解されにくい性質があり、一部のPFASは環境、健康に与える影響が懸念されています。このような状況に於いて欧米ではPFASを規制する動きが出ており、特に欧州では2023年に欧州化学庁 (ECHA) がPFASの制限提案書を発表しました。この提案書によると、用途によって猶予期間があるものの規制が発効された場合、18カ月間の移行期間の後、企業はPFASの製造・上市・使用が制限されることになります。規制案が原案通り採択、発行されるかどうかは不明確な部分がありますが、自社製品や製造設備にPFASを使用する企業は最悪の状況を想定して代替手段の検討を行い、事業継続の可能性を高めておく必要に迫られています。  本セミナーでは、フッ素樹脂を中心にしてPFASとはどのような物質なのか、欧州規制案が出された背景、PFAS規制案の具体的な内容などについて解説するとともに、PFASの代替となる材料の可能性や今後の展望について解説致します。

  1. PFASの基礎
    1. PFASとは何か
    2. PFAS物質と利用分野
    3. PFASの定義
    4. PFASが環境、健康に与える影響
  2. フッ素樹脂の基礎と環境問題
    1. フッ素樹脂の種類と用途
    2. フッ素樹脂の性質と製法
    3. フッ樹脂の加工
    4. PFOA自主削減プログラム
    5. PFAS規制におけるフッ素樹脂
  3. 欧州PFAS規制案の概要
    1. 欧州PFAS規制案とは
    2. PFAS規制提案の背景
    3. PFAS規制の流れ
    4. 移行期間と猶予期間の概要
    5. 日本国内の反応
  4. 欧州PFAS規制案の内容
    1. 規制案の具体的内容 (第1項〜第9項)
    2. 規制案における用途別の代替品とその評価
  5. 業界・用途別のPFAS代替手段
    1. 半導体・化学工業
    2. 非粘着コーティング
    3. 食品接触部材
    4. 輸送機器
    5. 繊維産業
    6. その他
  6. 素材メーカーのPFAS規制への対応動向
  7. まとめ

受講料

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