第1部 消化器外科手術における癒着防止材 〜その特徴と使用経験〜
(2024年6月13日 10:00〜11:10)
消化器外科手術において生じる腹腔内癒着の原因は、ほとんどが手術操作において生じる癒着である。消化管手術後の腸管の癒着は、損傷された組織を修復する生体防御反応と考えられ、術後の創傷治癒機転には必要な現象である。しかし、創傷治癒を補足する反面、癒着性腸閉塞を来すなどの問題を生ずることも多い。
本セミナーでは、臨床使用できる癒着防止材の特徴と使用経験を中心に、消化器外科医が求める癒着防止材について説明する予定である。
- 腹腔内癒着について
- 腹膜の創傷治癒機転について
- 腹腔内癒着の機序について
- なぜ癒着性腸閉塞になるのか
- 現在使用できる癒着防止材の特徴と使用経験
- 製造販売承認されている癒着防止材の特徴
- 各製品の実臨床における使用経験 (動画含む)
- 消化器外科医が求める癒着防止材
第2部 産科婦人科手術における各種癒着防止材の選択と使用
(2024年6月13日 11:20〜12:30)
産婦人科領域の手術では、妊孕性を保つために医原性の癒着を出来るだけ回避するように努めている。また高齢女性であっても術後癒着が原因となる腸閉塞を始めとした合併症を予防するためにも癒着防止剤のニーズは欠かせない。
本セミナーでは実臨床で用いられている様々な癒着防止剤の特長と問題点を提起し、理想的な癒着防止剤の開発・研究に役立つ情報を提供したいと思う。
- 産婦人科領域の手術内容
- 癒着防止法の実際と癒着防止材の使用方法・使い分け
- 求められる癒着防止材
第3部 泌尿器科手術における癒着防止材の適切な使用及び応用とその有効性
(2024年6月13日 13:30〜14:40)
近年の外科領域全般において、手術技術の低侵襲化が進んでいる。開腹手術と比較し、腹腔鏡手術やロボット支援下手術は、合併症である腸管の癒着による腸閉塞が減少傾向にあるとされている。
本講座では、泌尿器科領域での内視鏡手術の代表的手術手技を供覧し、その上で術後癒着に対する防止に関しその手技と工夫について癒着防止材の種類、その使用法や今後の課題などについて解説する。
- 一般外科及び泌尿器手術の変遷と現況
- 基本的な内視鏡及びロボット手術手技について
- 手術における癒着防止材の使用法と工夫点
- 開腹手術における癒着防止法の実際
- 内視鏡及びロボット手術における癒着防止法の実際
- 癒着防止剤の応用と有効性の検討
- 泌尿器科領域において使用される癒着防止材と今後の課題
第4部 小児腹腔鏡手術における癒着防止材の選択と使用法
(2024年6月13日 14:50〜16:00)
今後、成長が望まれる小児において、術後の癒着を防止することは、健常な発達のためにも非常に重要である。しかし小児の腹腔鏡手術はワーキングスペースが非常に狭いだけでなく、3mmポートなどの細径鉗子を使うことが多く、癒着防止剤をいかに腹腔内へ入れるか、いかに効率的に目的部位に貼付・散布するかが、問題となる。
本セミナーでは様々な癒着防止剤の小児特有の欠点・利点に関して、外科医の目線で述べたいと思う。
- 小児外科領域の腹腔鏡手術
- 癒着防止法の実際と癒着防止材の欠点・利点、使用方法・使い分け
- スプレータイプ (アドスプレー)
- シートタイプ (インターシード)
- フィルムタイプ (テナリーフ)
- 求められる癒着防止材
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
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アカデミック割引
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日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
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- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
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