2021年8月「改正GMP省令」が施行され、日本の医薬品GMPはPIC/Sで合意されたグローバルなGMPガイドラインとの一層の整合が図られることになった。治験薬GMPの実務と運用の留意点につき2021年施行された改正GMP省令との整合を踏まえながら、治験薬製造、品質管理の重要ポイントとなる品質一貫性確保、変更管理、バリデーション・ベリフィケーション、出荷判定、製造設備の適格性評価、自己点検、教育訓練、文書管理等につき、事例を交え解説を行う。
改正GMP省令では、第14条 (変更の管理) として、「変更マネジメント概念の導入」、第15条 (逸脱の管理) 関係として、逸脱管理の強化、製造販売業者等への連絡の徹底、変更後の確認 (PQS、QRM導入に伴う変化) が強化された。近年、変更・逸脱管理へのCAPAの未実施や、データ改竄や隠蔽を含めた重大なGMP違反や不祥事が多く発生し、社会的な問題になっている。
今回は治験薬GMPの基本的要件とこれを実践する上でのポイントについて解説する。また改正GMP省令を踏まえた治験薬の変更管理・逸脱管理の留意点、そしてICH Q9のリスクベースアプローチを踏まえた治験薬GMPの運用と実務についても、開発段階に応じた品質一貫性確保の観点から解説する。
- 治験薬とは
- はじめに
- 新薬の開発について
- 治験薬と医薬品との違いとGCPとの関係
- 治験薬GMP
- 治験薬と医薬品品質の品質同等性について
- WHO治験薬GMP改定ドラフト:
- COVID-19治療薬についての新しいガイドラインの必要性と重要性
- Quality Managementの導入及びQuality Risk Managementの導入
- 最近の新薬開発状況と日欧米における承認状況
- 新薬開発と承認システム
- 医薬品開発と治験薬 – 治験薬GMPの三極の相違 -
- 治験薬GMPの3原則
- 治験薬GMPとGCPの位置づけ
- ICH Q7第19章「臨床試験に使用する原薬」
- PIC/Sおよび「PIC/S GMP Guide Annex13」
- 治験薬製造に必要な手順書 (SOP) の作成
- 治験原薬の製造とGMP管理 (ペプチド合成の事例)
- 治験薬製造、品質管理上の留意点
- 治験薬の製造管理・品質管理 (目的と考え方)
- 治験薬品質の一貫性確保と同等性
- 開発段階での変更管理
- 治験薬製造における留意点
- 治験薬のバリデーションとベリフィケーション
- 治験薬GMPのポイントと対応策
- 治験薬GMP組織と出荷判定について
- 自己点検及び教育訓練の必要性
- 治験薬の文書及び記録の管理
- 治験薬受託製造の留意点
- 治験薬製造設備の適格性評価
- 治験薬製造設備の洗浄バリデーション
- 治験薬GMPに関するQ&A
- 生データ、実験ノート管理の留意点
- 治験薬のGDP (Good Distribution Practice) について
- 適切な温度・湿度管理
- 輸送クオリフィケーション
- 振動・衝撃リスク回避
- 実際的な治験薬GMPの運用
- 開発段階に応じた変更・逸脱管理
- ICH QトリオとPQS (ICH Q10) によるライフサイクルマネジメント
- QA (治験薬QA) 部署の設置
- 治験依頼者との連携
- 変更・逸脱管理
- 逸脱管理
- OOS/OOT (試験規格逸脱) への対応
- 品質リスクマネジメント
- ICH Q12 医薬品のライフサイクルマネジメント
- 開発段階に応じたPQSの運用
- まとめ
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。
アカデミック割引
- 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
- 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
- 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。
ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー
- 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
- お申し込み前に、 視聴環境 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
- ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
- 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
ライブ配信セミナーをご希望の場合
- セミナー資料は、郵送にて前日までにお送りいたします。
- 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
印刷物は後日お手元に届くことになります。
- Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
アーカイブ配信セミナーをご希望の場合
- 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
- 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
- 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
- 視聴期間は2024年6月18日〜28日を予定しております。
ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
- セミナー資料は別途、送付いたします。