第1部 自社の保有技術・ノウハウの見える化と評価、コア技術の特定
(2024年5月23日 10:30〜12:00, 13:00〜14:00)
企業の成長において、イノベーションの創造が重要であることに疑う余地はない。とりわけ、これまで自社が蓄積してきた強み技術を核にしてイノベーションを生み出すコア技術戦略は、ものづくり企業・技術系企業が成長する、ひいては生き残っていくための基本戦略の一つといっても過言ではない。しかし、実際のR&D現場においては、その第一歩であるコア技術の特定と共有化ができていない現状に悩みを抱えているケースも多い。
本講演では、様々な企業のコンサルティングから得られた実践知をもとに、R&D現場によるコア技術戦略実践のための自社技術の見える化と評価、それに基づくコア技術特定の考え方と進め方を紹介する。
- コア技術戦略とは
- 企業を取り巻く変化
- 成長のコンセプトは「イノベーション」
- R&Dへの期待と現場の悩み
- コア技術戦略のコンセプトと各社の取り組み
- R&D現場における実践プロセス
- 自社技術の見える化と評価
- 技術マネジメントが難しい理由:多義性
- 多面的に技術を捉える:技術5階層モデル
- 見える化の狙いは、技術コミュニケーションの促進
- 見える化の鍵は「構造化思考」
- 技術評価の思考プロセス
- コア技術の特定
- コア技術とは何か
- コア技術を特定するフレームワーク
- 時間軸を変えるとコア技術は変わる
- 現在のコア技術と未来のコア技術
- コア技術の進化を描く
- コア技術戦略を実践する組織と文化
- コア技術戦略は2軸思考の組織活動
- 組織文化の重要性
- イノベーションと促進する文化と阻害する文化
- 組織文化づくりは経営者の仕事
- 評価から支援へ:マネジメントのパラダイム変革
第2部 コア技術を活用した新規事業テーマの立ち上げ方、育て方
(2024年5月23日 14:15〜16:45)
ニーズを起点として誰もが知る社会課題に対応する新規事業は、多くの企業が参入し激しい価格競争のもと体力を消耗する厳しいレッドオーシャン事業となる可能性が高いです。そうではなく、モノづくり企業が目指すべき新規事業とは、他社と差別化を図り、特定の市場において顧客から確固たる信頼を得ることで高収益を得るビジネスにすべきです。この“差別化”と高収益に繋がる顧客からの“確固たる信頼”を構築するために必要なのは、自社が有するコア技術の価値を現代の市場環境に応じた「再定義」にあります。実は、これまで「強み」と考えていたコア技術が既に陳腐化している可能性があり、一方で“枯れた技術”と考えていたものが社会変化の中で生じる新たなニーズを捉えれば画期的な技術として評価される可能性もあるのです。
本講演では、この“コア技術価値の再定義”の方法と、そこからいかにして新規事業プランニングを行い、その新規事業を立ち上げ育てていくかを、講師の実務経験と事例も交えながら学んで頂きます。
- コア技術の価値を再定義
- なぜ自社のコア技術を起点とするのか
- ニーズ起点での新規事業開発が限界にきている
- 顕在化したニーズに飛び込めばレッドオーシャンになる
- なぜニーズが潜在化しているのか
- 従来のプロダクトアウトには誤解があった
- 強みを活かす技術転用の思考法
- ユーザーが求めている技術の本質とは何か
- 自社が顧客に提供している価値を再定義する
- 技術的強みを評価するために自社技術の棚卸・評価とは
- 強みとなる可能性の高い機能・性能とは
- 事業価値の観点から技術を評価するモデルとは
- 強みに対する目線を変える
- “別の性能・機能”に着目して異なる効能を見出す
- 性能・機能をユーザー目線で翻訳する
- 変化を捉えた市場機会の創出
- 変化があるところに新たなニーズが生まれる
- 現在の課題ではなく将来の課題に対応する
- 先読みの力とは
- 現在の課題はレッドオーシャンになる
- 新規事業テーマの立ち上げ方と育て方
- 新規事業のプランニング
- 事業ドメインを選定する
- 競合を把握する
- STP分析で新規事業を具現化する
- 市場を細分化する (隠れたチャンスを発見する)
- 自社が勝てるターゲット市場を見極める
- 競合に勝てる事業ポジションを明確にする
- まだ見ぬ新市場をいかに想定するか
- 新市場の創出とは
- ニーズ情報をいかにして把握するか
- 後発だからこそ有利な新市場創出
- どのようにして新市場は創出されるのか
- 新規事業の育て方
- 自社技術を活かすオープンイノベーション
- 外部の力を活かして新しい市場を開拓する
- 現実を見据えた戦略的な新市場開拓
- 事業をいかにして育てるか
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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アカデミック割引
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日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
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- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
- 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
- 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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