医薬品をはじめ、化粧品や食品などを製造販売するためには、人の命にかかわることから製造管理や品質管理が厳しく定められている。品質を担保するためには、製品について成分や混入物質の可能性などを試験しなければならず、その試験結果が信頼できる必要があります。そのため、分析方法が妥当なものであること、分析装置の校正点検が適格に実施されていること、分析担当者の技能が妥当なものであること、分析システムが適正であることが不可欠です。試験の結果は、分析結果を精確に適切に計算処理され、初めて分析値となります。分析担当者が分析を行うための技能を有することが第一歩となります。しかし、専門技術の高度化により、高校や大学等の教育課程では基礎的な知識や演習に十分な時間が足りなくなっています。
本セミナーは初学者や学びなおし、OJTを行う管理職に求められる化学分析の基本、更に、その延長線にある分析方法のバリデーションなどを理解するための“基盤的な“基礎講座です。
- 実際に化学分析するための準備 (基礎)
- 器具や具体的な数値を考慮した実験を行うための基盤を解説します
- 化学分析の基本の流れ
- 天秤と体積計
- 有効数字と四則演算
- 濃度の計算
- 分析データの取りまとめ方
- 得られたデータについて有効数字や濃度を考えた計算を説明します
- 結果の整理
- 検量線の作成
- 定量分析の可能性
- 分析結果の精確性
- 分析結果の品質の信頼性
- 分析結果は再現性のあるものことを担保するための計算を解説します
- 母集団と標本とは何か
- 分析結果の再現性
- 測定結果の違いを評価
- 誤差と不確かさ
- 不確かさと品質管理
- 分析法バリデーション
- 演習問題
- 分析の測定装置における具体的な事例
- 具体的なデータはどのように得るのでしょうか具体的に説明します
- HPLCにおける成分の定量
- 技能試験の役割
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