現在、プラスチックの資源循環を加速しながら循環型社会へ移行していくことが強く求められている。日本はもちろん世界中のプラスチック市場において環境調和材料の利用が義務化され始めており、バイオマスプラスチックの普及促進が飛躍的に進んでいる。日本国内においては、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことが既に宣言されており、持続可能なバイオマスプラスチックの導入を目指した「バイオプラスチック導入ロードマップ」や、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行されるなど、環境問題への取り組みは、まさに喫緊の課題である。
本セミナーでは、今後より高いニーズを求められる環境調和材料としてのバイオマスプラスチックの昨今の位置付けと、バイオマス材料利活用の研究開発や今後の動向、及び実際の開発例、特に非食用米や資源米を用いた混練複合材料利活用を含む取り組みを紹介する。
- なぜバイオプラスチックが注目されているのか?
- 地球温暖化対策・脱石油社会への取組み
- 日本国内における動き
- バイオマスプラスチック導入の歴史
- バイオプラスチックの種類と整理
- メリットとデメリット
- プラスチック製品領域毎の適したバイオプラスチック
- 生分解性と非生分解性
- 複合型バイオマスプラスチック
- バイオプラスチック導入ロードマップへの対応
- マイクロプラスチック
- 国内外における認証マーク例
- バイオマスマーク
- バイオマスプラスチックの技術動向
- どのように作られるのか?
- リサイクル性とコスト
- 国内外におけるバイオポリオレフィンの動向
- 生分解性樹脂マーケット
- バイオマス液化技術・研究の応用
- フラスコ反応から二軸混練機への移行・応用
- バイオマス混練複合技術
- 複合材料調製の考え方
- バイオマス種別による成形加工品への応用・考え方
- 混練複合設備の選択と特徴
- バイオマス中の水分コントロールとバイオマスの凝集
- バイオマスの凝集によるトラブル例
- デンプン系とリグノセルロース系の比較
- ライスレジンにおける取り組み例
- ライスレジンとは
- 利活用するときのポイントと留意点
- 環境への影響やリサイクル性と安全性
- 生分解性複合材料を含む最新の取り組み例
- 国内外における今後の展望
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