外観品質への要求は時代とともに高まっており、外観検査は品質保証のための重要なポイントです。外観品質は製造工程から作り上げていくものですが、最終的には外観検査で保証することになります。
外観検査は、可能であれば自動検査機で客観的に行うことが望ましいのですが、実際には技術的な問題や経済的な問題で自動検査機を導入できないことも多く、目視による外観検査が数多く行われているのが実状です。しかしながら、何の手だてもせずに外観検査を行っている会社も多くあります。
本セミナーでは外観検査の考え方や実施手順を解説します。具体的には、検査基準の設定及び定性的基準の問題点、限度見本、適切な検査手順、検査員の能力を最大限に発揮させる検査環境、そして検査員の育成・教育、検査精度の維持のための定期認定について、わかりやすく解説いたします。また、検査精度アップやすり抜け防止の事例も紹介いたします。自社工場や外注先外観検査の見直しや指導に役立ててください。
- 品質保証における外観検査の役割
- 現在の外観品質のあり方 (外観に求められる品質)
- 顧客要求と設計品質・製造品質
- 外観検査の役割
- 外観検査の選択 – 抜取り検査か全数検査か
- 外観品質の確保には全社的取り組みが必要
- 検査終了時の品質をそのまま顧客へ
- 目視検査と自動機検査
- 官能検査のあいまいさとその対応
- 官能検査とは
- 官能検査の基礎知識
- 官能検査を機器測定に近づけるために必要な要素
- 外観検査の実施手順と留意点
- 検査基準の設定と明確化
- 現場で役立つ限度見本の作り方
- バラツキを減らすための検査手順の標準化
- 精度を上げる、効率を高める検査環境の作り方
- 検査環境設定の考え方
- 効率的に疲労回復させる休憩時間の取り方
- バラツキの少ない検査員の選び方と教育、訓練の進め方
- 検査員の適性とその有無の判断・選び方
- 判断基準の統一化を図る教育の仕方 (教育カリキュラム例)
- 検査員認定
- 検査精度の劣化と定期認定及び定期教育
- 検査員の判定間違いの傾向を見る
- 検査のすり抜け防止・精度を上げる (事例紹介)
- 検査基準のビジュアル化
- 心理的要因の排除
- 検査した品物を再検査できる体制
- 不良品による刺激を与える
- インライン検査
- 検査と作業を分離する
- 検査は単純化する
- 判断区分の追加
- 外観検査の管理システム
- 必要なルール・システム
- 検査結果のフィードバック
- 顧客クレーム対応法
- 顧客から信頼される検査員を作れ
- 顧客とのコミュニケーション
- 不良流出時の対応と検査への反映法
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