熱分析の基礎と測定・解析技術

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本セミナーでは、熱分析について取り上げ、代表的な汎用3機種 (示差熱天秤分析TG-DTA、示差走査熱量測定DSC、熱機械分析TMA) についてサンプルの準備から応用事例を中心に、熱分析に関する基本的な知識および実践の場で役立つノウハウを解説いたします。

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プログラム

熱分析は、本質的に動的測定法であり、微少量の試料で簡便に、様々な実験条件下で、物質の熱的性質の特徴を迅速に調べることができます。この特質から、広範囲な分野で利用され、さまざまなアプリケーションデータがあり、その内容も日々変化しております。熱分析データは一見単純そうに見える場合でも、測定や解析の仕方によって様々な情報をもたらします。複雑なデータを正しく解釈するには、各種熱分析の特徴と測定法の基礎を正しく理解しておくことが必要です。  本講座では、初心者のための熱分析の基礎と応用を中心に、代表的な汎用3機種 (示差熱天秤分析TG – DTA/DSC、示差走査熱量測定DSC、熱機械分析TMA) から複合化技法について触れ、具体的なサンプルの準備から日々装置を扱う上での注意事項、さらには応用事例をまじえた事例解釈の詳細紹介まで幅広く解説します。熱分析に関する基本的な知識および実践の場で役立つノウハウを平易に解説します。

  1. どうやって熱分析の測定を行うか?
    1. 熱分析の基礎 (種類,定義,原理など)
    2. DSCの条件 (測定条件の設定、測定条件の影響など)
    3. TG – DTAの測定 (測定条件の設定、測定条件の影響など)
    4. TMAの測定 (測定条件の設定、測定条件の影響など)
  2. 必要な情報をどのように得るか?〜データ解釈の基礎と知っておくべきポイント〜
    1. DSCの解析 (解析の基本、解析例など)
    2. TG – DTAの解析 (解析の基本、解析例など)
    3. TMAの解析 (解析の基本、解析例など)
    4. プラスチックの物性評価 (プラスチック材料の種類や熱履歴など)
  3. 測定条件の設定ノウハウ
    • 測定温度範囲
    • 試料容器
    • サンプリング
    • 試料量
    • 基準試料
    • 昇温速度
    • 測定雰囲気
  4. 変化の内容と,より多くの情報を得るための最新熱分析法の活用 (構成と解析例など)
    1. 試料速度制御熱分析
    2. 温度変調DSC
    3. 試料観察熱分析
    4. 複合熱分析手法
      • TG-MS
      • TG-FTIR
      • XRD-DSCなど
    5. 湿度制御熱分析
  5. 装置を使用する際の注意点と保守管理
    1. 装置校正 (キャリブレーション)
      1. 装置校正と装置チェック
      2. 装置校正用標準物質
      3. 熱分析装置のトレーサビリティー
      4. 熱分析関連JIS、ISO
    2. トラブルシューティング
      1. 各装置における異常データの原因と解決法
  6. 熱分析ケーススタディ
    • 劣化解析
    • サンプルの熱履歴
    • 良品・不良品解析など

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