転がり軸受は、日本人の食生活に例えて“機械の米”と呼ばれることもあり、機械システムを構成する上で欠くことのできない機械要素です。機械設計においては、転がり軸受を機械の仕様に合わせて選定することが仕事となりますが、基礎的な条項をしっかり理解していないと、大きなミスにつながります。
最近では、インバータによるモータの回転速度制御が普及するにつれて、家電品でも電食が見られるようになりました。これまでに転がり軸受の電食に特化したセミナーを行ってきましたが、その究極的な対策は転動体をセラミック球にすることです。しかし、セラミック球はコストが高いことから普及しませんでした。しかし、自動車のEV化が進み、バッテリー電圧が800Vにも上昇することもあり、セラミック球が注目されてきました。
このセミナーでは、電食対策以外にもセラミック球を用いると転がり軸受として様々な利点 (性能向上) があることを実験データに基づいて説明いたします。セラミック玉軸受の使用を検討されている皆様にとって有意義なセミナーにしたいと考えております。
- セラミック玉軸受開発の歴史
- セラミック (球) の利点
- 玉軸受に使用されるセラミック材料
- セラミック球の疲労試験
- これまでの使用実績
- 高温放置による転動体の幾何学的形状変化
- 背景と目的
- 実験方法と実験条件
- 実験結果
- 真円度の変化
- 直径の変化
- 色相変化
- 回転非同期振れに及ぼす影響の推定
- 6004を用いての振動上昇試験
- 結論
- 振動上昇・内部摩耗における優位性
- 背景と目的
- 実験方法と実験条件
- 実験結果
- 考察
- 結論
- 温度上昇・グリース酸化劣化における優位性
- 背景と目的
- 実験方法と実験条件
- 実験結果
- 回転試験中の温度変化
- 酸化防止剤残存量
- 考察
- 結論
- 温度ロバスト性における留意事項
- 背景と目的
- 実験方法と実験条件
- 実験結果
- 考察
- 結論
- 電食における優位性
- 背景と目的
- 実験方法と実験条件
- 実験結果
- セラミック玉軸受の振動変化
- セラミック玉軸受の入力電圧と温度変化
- セラミック玉軸受内部観察結果
- 高電圧印加試験結果
- 結論
- セラミック球の寿命評価
- 背景と目的
- 実験方法と実験条件
- 実験結果
- 窒化ケイ素球の評価
- 窒化ケイ素球以外の評価
- 結論
- セラミック玉軸受の展望 (性能的・コスト的)
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- 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
- 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
- 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
- 視聴期間は2024年6月18日〜26日を予定しております。
ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
- セミナー資料は別途、送付いたします。