カーボンニュートラル社会の実現を目指し、日本国内外で様々な施策が進んでいます。その中で水素の利用は重要な位置づけとなっており、水素を利用する燃料電池、そして再生可能エネルギーを用いた水電解による水素製造技術の開発はますます重要となっていきます。今後の新たな水素関連ビジネスを考える上で、当該技術の基本を理解しておきたいという方を対象に本セミナーを開催いたします。
本セミナーの第1部では、燃料電池・水電解を理解するために必要な電気化学の基礎について解説します。第2部の前半では主に固体高分子形燃料電池について、電池を構成する重要部材である電極触媒の活性や耐久性などの基本事項、研究開発動向などについて解説します。第2部の後半では、水電解技術の基本から研究開発動向などについて解説します。
- 第1部〜燃料電池と水電解を理解するための電気化学
- 電気化学の基礎の基礎 (電気化学の理解に必要な化学の基本事項)
- エネルギーの変換
- 化学エネルギーから電気エネルギーへの変換
- 水素+酸素の反応でのエネルギーの出入り
- 化学反応が進む方向〜エンタルピー、エントロピー、ギブズエネルギー
- 電位と電子エネルギー
- 水電解の進み方
- 電気化学測定の準備
- 電極の電位を知るにはどうする?
- 三電極式電解セル
- 水電解時の電位と電子の動き
- 基準電極について
- ネルンストの式
- 水素標準電極
- 水の電位窓
- 電位 – pH図
- 各種金属の標準電極電位
- 電気化学測定装置の構成と注意点
- 水電解の酸素発生反応における電子移動
- 酸素還元反応における電子移動
- 燃料電池・水電解反応のpH依存性
- 電気化学反応を支配する因子
- 活性化エネルギー
- 触媒の働き
- 電流の表し方
- 触媒活性と分極曲線
- 電荷移動律速と物質移動律速
- Butler – Volmerの式とTafelの式
- 基本的な電気化学測定法
- サイクリックボルタンメトリー
- 回転ディスク電極法
- 電気化学に関する教科書
- 第2部〜燃料電池と水電解の基本
- 燃料電池の基本
- 燃料電池の概要
- 燃料電池の構成部材と要求性能
- 各部材に求められる性能
- 起電力・過電圧・発電効率 (稼働時)
- 膜 – 電極接合体 (MEA)
- 三相界面
- 酸素還元反応の素反応過程
- 電極触媒の活性・耐久性
- 電極触媒の性能向上に求められること
- 電極触媒の活性支配因子
- Pt比表面積
- 電極触媒の比活性・質量活性
- 合金触媒
- 電極触媒の電子状態
- コア – シェル型触媒
- 電極触媒の耐久性
- アノード触媒の耐CO被毒性
- カーボン担体の腐食
- 触媒耐久性の評価試験法
- NEDOセル評価解析プロトコル
- セパレーターについて
- FCV用セパレーターの例
- セパレーターの研究開発例
- 電解質膜について
- 電解質膜の基本
- 電解質膜の劣化
- ラジカル捕捉剤
- 電極触媒の最近の研究開発動向
- 日本のNEDOプロジェクトの動向
- 米国DOEプロジェクトの動向
- 水電解の基本
- 各種水電解法の概要
- 水素製造電力原単位と電解効率
- 各種水電解法の基本
- アルカリ水電解
- プロトン交換膜形水電解
- アニオン交換膜形水電解
- 固体酸化物形水電解
- 水電解の過電圧
- 水電解の最近の研究開発動向
- 日本のNEDOプロジェクトの動向
- 米国DOEプロジェクトの動向
- EUプロジェクトの動向
- 燃料電池・水電解の課題
- 貴金属の資源量
- 貴金属の価格
- PFAS規制の動向
- 技術開発ロードマップ
- 電極触媒の今後の展望
案内割引・複数名同時申込割引について
シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名様以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 22,500円(税別) / 24,750円(税込)となります。
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- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
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- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
アカデミック割引
- 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)
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ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
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