PK/PD解析 入門講座

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本セミナーでは、ファーマコキネティクス/ファーマコダイナミクス (PK/PD) 解析の基礎から解説いたします。
また、各種モデルにおける血漿中濃度推移と薬効のデータをシミュレーションし、そのデータを用いて解析演習を交えて、基本的なPK/PD解析の一連の手順を解説いたします。

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プログラム

薬物の薬効・毒性と薬物動態を関連付けて考えることは、創薬から臨床での治療までのいずれの段階においても重要です。薬物の作用の種類により、血漿中濃度と比例して効果が変動するもの、薬効が発現するまで時間がかかるもの、血漿中から薬物がなくなっても効果が残るもの、色々な作用の薬物があります。  これらの違いを知って、より効果的に治療するにはどうすればよいか、ファーマコキネティクス/ファーマコダイナミクス (PK/PD) 解析が手助けしてくれます。このPK/PDという言葉は、最初に臨床第1相試験のガイドライン・ガイダンスで目にするかと思います。一番よく目にする受容体占有率とは何なのか、受容体占有率の考えを理解すると、複雑なPK/PD解析も理解しやすくなります。PK/PD解析を経験したことがある人は少ないと思います。PK/PD解析を行うには、モデリング&シミュレーション (M&S) の高度な知識・技術が必要で、何をしてよいかわからないという意見も耳にします。まずは、受容体占有率から始めてはどうでしょうか。  本セミナーでは、基本的に初級、初中級の方を中心に行いますが、PK/PD解析の基本的なモデルから複雑なモデルまで紹介するため、後半の一部は難しく感じるかもしれません。演習では複雑なものは扱わず、簡単な受容体占有率に関連付けた演習を行います。例えば、臨床初回投与量の予測、1日1回と2回投与での投与量の予測、1回にするための半減期の予測等、1-コンパートメントモデルの知識があれば計算できる演習です。

  1. 医薬品の開発とPK/PD解析
  2. ヒト関連ガイドライン
    • 日米欧の初回投与量の推定のガイドライン、ICH M3、マイクロドーズ臨床試験
  3. PK/PD解析 (講義と演習)
    1. 薬物のターゲットに対する作用
      • 標的タンパクへの結合、受容体占有率、阻害率
    2. PK/PD解析に用いるモデル
      • PDモデル
      • 線形モデル、対数線形モデル、最大効果 (Emax) モデル、シグモイドEmaxモデル
      • PK/PDモデル
      • 直接反応モデル
      • 薬効コンパートメントモデル
      • 間接反応モデル
  4. 解析例
    1. いくつかの解析事例の紹介
      • 睡眠導入剤
      • 抗がん剤
      • SGLT阻害剤
  5. 創薬段階での目標臨床有効濃度の予測
    • 承認薬のIn vitro薬効データと臨床用量での血漿中濃度との関係
      (日本薬物動態学会第34回年会発表)
  6. 質疑応答

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