高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向

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本セミナーでは、樹脂種毎の重合・熱分解反応について基本的な考え方について整理し、合わせて現実に進行している各種のケミカルリサイクル技術の動向について解説いたします。

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プログラム

現代社会で大量に使用されている樹脂・ゴムなどの高分子材料は、消費後に適切な処理をされない場合には、海洋プラスチックゴミなど環境汚染の原因になって、社会問題となっている。また、原料資源の節減や、高分子材料生産におけるCO2発生量の低減の観点からも適正な循環使用が望まれている。各種の3R (Reduce,Reuse,Recycle) 技術の開発も進められているが、循環使用材料の品質・性能の確保の観点から、ケミカルリサイクルが注目を浴びており、企業による技術実証も進展している。  本講座では、このケミカルリサイクルの要素技術である解重合反応の基礎知識について解説するとともに、実証・工業化の進展状況についても紹介して、各種の高分子材料のリサイクルの手法の選定のための指針を提供する。

  1. 重合と解重合
    1. 平衡重合と天井温度
    2. 解重合と熱力学
  2. ポリマーの熱分解と酸化
    1. 炭化水素の熱分解
    2. ポリマーの熱分解
    3. 電子線照射など物理的手法による分解収率の向上
    4. ポリマーの酸化分解と副生化合物
  3. ポリマーの加水分解
    1. 縮重合と解重合…化学平衡
    2. 加水分解への触媒作用
    3. 加水分解法によるモノマー回収収率の向上
  4. ポリマーのバイオケミカルリサイクル
    1. 酵素反応による物質変換
    2. 既存化学反応プロセスの適用
  5. ケミカルリサイクル実証プラントの設計の考え方
    1. 予備処理装置
      • 分離
      • 前処理
    2. 解重合設備
      • 物質収支
      • 熱収支
    3. モノマー回収・精留装置
    4. 副生成分処理設備
    5. 周辺立地環境への影響の考慮
  6. 実用化に向けた技術開発の動向
    1. 化学メーカーによる検討
    2. 石油 (精製) メーカーによる検討
    3. その他の企業による検討
    4. 大学・公的研究機関による検討
  7. 各国・地域におけるリサイクル技術・実証の動向
  8. まとめとQ&A

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