エポキシ樹脂用硬化剤の種類、反応機構、選び方、使い方

セミナーに申し込む
オンライン 開催

本セミナーでは、エポキシ樹脂について取り上げ、低温での硬化、硬化速度の向上、硬化・密着強度の向上、低配合量での硬化での留意点、新しい硬化剤の開発と反応機構、低誘電に適した硬化剤、硬化剤の使用方法、貯蔵保管やその安全性について詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 エポキシ樹脂の概要、硬化剤の種類と特徴、硬化物の特性評価

(2024年5月10日 10:00〜11:30)

 ビスフェノールA 型エポキシ樹脂など代表的なエポキシ樹脂の製造法と特性および用途、ポリアミン、ジシアンジアミド、酸無水物、ノボラックフェノールなど各種硬化剤の特性と用途、熱分析、動的粘弾性など硬化物の特性評価について解説する。

  1. エポキシ樹脂の概要
    1. エポキシ樹脂の種類、用途と特徴
    2. グリシジルエーテル型エポキシ樹脂
      • ビスフェノールA型
      • ビスフェノールF型
      • ノボラックフェノール型
    3. グリシジルアミン型エポキシ樹脂
    4. グリシジルイソシアヌレート型エポキシ樹脂
    5. 酸化型エポキシ樹脂
    6. リン含有型エポキシ樹脂
    7. フェノキシ樹脂
  2. 硬化剤、硬化促進剤の種類と特徴
    1. 硬化反応の種類と代表的な硬化剤
    2. 活性水素化合物系硬化剤
      • ポリアミン
      • 変性ポリアミン
      • ジシアンジアミド
      • ノボラックフェノール
    3. イミダゾール類
    4. 酸無水物
    5. トリフェニルホスフィン
  3. 硬化物の特性評価
    1. 熱分析
      • DSC
      • TMA
      • TG-DTA
    2. 動的粘弾性 (DMA)
    3. 力学特性
      • 曲げ試験
      • 引張試験
      • 破壊靭性
    4. 電気特性 (絶縁性)
  4. まとめ

第2部 リン酸ジルコニウムを用いたエポキシ硬化剤とその応用について

(2024年5月10日 11:40〜12:30)

 エポキシ樹脂の熱潜在性硬化剤については種々のタイプのものが利用されている。アミンなどを挿入可能な無機層状化合物の一つであるリン酸ジルコニウムの熱潜在性硬化剤としての応用について解説する。

  1. リン酸ジルコニウムについて
    1. リン酸ジルコニウムの性質
    2. リン酸ジルコニウムの応用
  2. リン酸ジルコニウムを利用した熱潜在性硬化剤
    1. アルキルアミン
    2. DABCOおよびDBU
    3. 脂肪族ジアミン
    4. イミダゾール類
    5. ベンゾイミダゾール
    6. TBDの添加効果
  3. その他
    1. ポリウレタンへの利用
    2. ZIFを用いた熱潜在性硬化剤

第3部 アミン系化合物の特徴と硬化剤としての応用

(2024年5月10日 13:10〜14:00)

 硬化剤の選定がエポキシ樹脂の特性に大きく影響を与える。 本講座では一般的によく使用されるエポキシ硬化剤と、その選定基準について解説する。 また弊社保有の硬化剤の紹介を交えながら、硬化物の特性についても解説する。

  1. 序論
    • エポキシ樹脂と硬化剤
  2. 硬化剤各論
    1. 硬化剤の体系
    2. 硬化条件の選択
    3. アミン硬化剤
      1. 脂肪族アミン
      2. 脂環式アミン
      3. 芳香族アミン
      4. 変性アミン
      5. 潜在性硬化剤
    4. 可使時間測定方法
    5. エポキシ樹脂と硬化剤の配合計算

第4部 フェノール樹脂系硬化剤とその使い方について

(2024年5月10日 14:10〜15:00)

 フェノール樹脂は長い歴史を有している樹脂です。エポキシ樹脂の原料、硬化剤として優れた機能を発揮し、今日のハイテク分野に貢献しています。今回、フェノール樹脂系硬化剤について、最近の動向から のトピックスを交え解説します。

  1. フェノール樹脂について
    1. フェノール樹脂
    2. フェノール樹脂の合成
  2. フェノール樹脂系硬化剤について
    1. 種類と特徴
    2. 硬化反応
    3. 硬化物の特徴
  3. フェノール樹脂系硬化剤の動向 (トピックス)
    1. 低弾性率タイプ
    2. 高熱伝導タイプ

第5部 イミダゾール硬化剤の特徴と使用方法

(2024年5月10日 15:10〜16:00)

 イミダゾールは、高反応性と樹脂の高耐熱化を達成できるエポキシ樹脂硬化剤である。本講演ではイミダゾール系硬化剤の特徴・使用方法・配合例について説明する。

  1. イミダゾールの特徴
  2. イミダゾール系硬化剤の特徴
  3. イミダゾール系硬化剤の反応性制御
  4. 四国化成のイミダゾール系硬化剤
  5. 配合例
  6. 潜在性硬化システム
    1. 潜在性硬化剤
    2. アミンアダクト型潜在性硬化剤
    3. マイクロカプセル型

第6部 活性エステル型エポキシ樹脂硬化剤による誘電特性の向上

(2024年5月10日 16:10〜17:00)

 基礎編ではエポキシ樹脂の基礎から、各種電気電子材料の技術動向およびエポキシ樹脂の分子構造と誘電率、誘電正接の関係に関して丁寧に解説します。構造・物性編では主にエポキシ樹脂の誘電特性と相反する最重要特性として耐熱性を取り上げ、これら関係を、データをもとに解説します。設計・応用編では硬化物データを関連付けながら、エポキシ樹脂硬化剤の低誘電化に大きな効果を発現させる活性エステル型硬化剤を解説し、分子デザインとその合成技術について紹介します。主に電気電子材料用向けエポキシ樹脂に焦点を当てたセミナーです。硬化物の誘電特性向上機構のみならず、課題との関連性が理解できます。資料もイラストを多用し分かりやすく解説します。

  1. 基礎
    1. エポキシ樹脂と熱硬化性樹脂の概念
    2. 各種電気電子材料の技術動向
    3. 分子構造と誘電率、誘電正接の関係
  2. 構造・物性
    1. 誘電特性と相反する重要特性 (耐熱性) の関係
  3. 設計・応用
    1. 耐熱性を維持した誘電特性の向上技術 (活性エステル型硬化剤) の解説
    2. 各種の低誘電材料と活性エステル硬化システムとの比較
    3. 活性エステル技術を応用した最新のエポキシ樹脂硬化剤の紹介

受講料

複数名同時受講割引について

アカデミック割引

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

ライブ配信セミナーについて