化学プロセスのコスト削減

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本セミナーでは、固定費を含めた実生産時のコスト計算の方法から解説し、
品質に関しては、変異原性不純物の問題、可溶性触媒を使った場合の貴金属不純物の残留、および不斉中心の取り扱いに注目して解説いたします。
これらを踏まえ、ブロックバスターと呼ばれる合成新薬のプロセス改良について解説いたします。

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プログラム

新規合成法を確立して化学製品の製造プロセス検討を行う目的は、製造コストを削減することです。コスト削減のターゲットは無限にあると言っても過言ではありません。しかしながら、コストダウンに避けるリソースには限りがありますので、どこの部分の改善が最も効率的にコストダウンできるかを知ることが非常に重要になってきます。これを知ることができるのがコスト計算です。  本講座では、まず固定費を含めた実生産時のコスト計算の方法を解説します。変動費については、パラセタモールを例に二つのプロセスでのコスト計算例を紹介します。固定費については、製品の生産量によるコスト変動について詳述いたします。こららの基本をご理解いただくと、プロセスのどこの部分を改善するとどの程度コストダウンが可能なのかが自ずと明らかになります。最後にブロックバスターと呼ばれる合成新薬のプロセス改良がどこを視点にどのようになされているのかについて解説します。  受講者には、この講座を通してコスト削減を目指したプロセス改善の胆をご理解いただき、業務の改善に役立てていただきたいと思っております。

  1. コストの計算とその削減方法
    1. コスト計算方法 1 (変動費:PC)
      1. 原料単価の調べ方
      2. パラセタモールの変動費計算 (2種プロセス)
    2. コスト計算方法 2 (固定費:FC)
    3. 生産量とPC, FCの関係
      • 0.6乗則を使った固定費コスト計算
    4. 化合物の価格決定メカニズム
    5. 固定費、変動費削減の原則
  2. 具体的なコスト削減方法
    1. 溶媒回収による溶媒コスト削減
    2. 排水規制と排液処理コストとその削減
    3. エネルギーコストとその削減
    4. 貴金属触媒コスト削減
      1. 固体貴金属触媒のコスト削減
      2. 可溶性貴金属触媒のコスト削減
    5. 連続プロセス導入による固定費コスト削減
    6. その他の固定費コスト削減方法
  3. 特許から見る企業のコスト削減プロセス研究例 (プロセス化学者はどこに注目したのか)
    1. Sitagliptin
    2. Ibrutinib Rivaroxaban
    3. Ritonavir
    4. Rivaroxaban
    5. Apixaban

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