第1部 リチウムイオン電池製造の省エネルギー化動向
(2024年4月19日 10:30〜12:00)
世界的な環境意識の高まりと共に、ゼロカーボン、カーボンニュートラルという言葉が聞かれるようになった。それを受けてカーボンフットプリントの低減が重要なテーマであるという認識が広まっている。電気自動車のブームもこのような流れに乗って拡大している物である。一方、電気自動車は使用中には二酸化炭素排出がゼロとなるが、製造するときに非常に多くのエネルギーを消費し、本当に環境フレンドリーかどうかという点が議論されるようになってきている。電気自動車生産の中で大きなエネルギーを消費していると言われているのが電池製造であり、その中身と、それをどうやって削減して行くかに注目が集まるようになってきた。その様な中で出てきたのがドライプロセスであり、その概要について解説したい。
- リチウムイオン電池市場
- リチウムイオン電池の製造方法
- 現行製造プロセス (ウエットプロセス)
- 何処にエネルギーが使われているのか
- ドライプロセス
- ドライプロセスの種類
- Polymer fibrillation
- Dry spraying deposition
- パナソニック4680電池の負極
- クレイ電池
- その他のドライプロセス
- ドライプロセスのメリット・デメリット
- ドライプロセスのメリット
- ドライプロセスの問題点・課題
- バインダーからのアプローチ
第2部 ドライプロセスの特徴と材料・工程の課題
(2024年4月19日 13:00〜14:30)
電極製造の現行プロセスは、スラリーの塗工乾燥、溶剤回収工程が必要である。一方、ドライプロセスは、溶剤を用いず環境に優しい方式であり、開発が活発に行われている。このプロセスに適したバインダー開発・プロセス開発の状況について説明する。
- ドライプロセスとは
- ドライプロセスのメリット
- ダイキン工業でのドライプロセス開発
- PTFEについて
- 一般特性
- フィブリル化特性
- PTFEパウダー特性
- PTFEを用いたドライプロセス工程
- 混錬工程
- シート化工程
- 貼合工程
第3部 硫黄系電池の開発動向、製造技術とドライプロセスの検討
(2024年4月19日 14:45〜16:15)
リチウムイオン電池が商品化されて30年以上が経過した。LIBの用途が多様化している現在、安全性、低コストかつ高性能な蓄電池の実現が望まれている。本講演では、現状のLIBの技術的課題を解説するとともに、次世代電池の一つである硫黄系正極の開発事例について紹介する。
- リチウムイオン二次電池の市場動向と現行LIBの技術課題
- 次世代型電池の開発事例
- 硫黄系電池実用化に向けた高容量負極の開発
- 硫黄系正極の開発
- 硫黄系正極の開発事例
- 硫黄系正極のドライプロセスの検討
- 今後の展望
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