オープンでグローバルなスマートフォンやSNSの普及拡大、OTT (オーバー・ザ・トップ) 事業者の台頭、データトラフィック激増などにより、通信キャリアを取り巻くビジネス環境は厳しさを増している。また、昨年の東日本大震災や原発事故により、災害に強く且つ省エネの通信ネットワーク構築も急務となっている。このような国内外の状況の中で、KDDI研究所の役割やアクティビティも変貌しつつある。 本講演では、KDDI本体の3M (マルチネットワーク、マルチデバイス、マルチユース) 戦略をベースとした、KDDI研究所の組織体制、最近の研究・技術開発成果と重点分野、今後の研究開発戦略・将来展望などについて、概説する。