ビジネスは、なにごとも交渉です。交渉に成功するか、否か。そのカギは、相手が本当に求めるものを用意し、具体的にどれだけ提供できるかにかかっています。また、創意工夫も必要です。相手がそこから価値を見出し、「もたらしてくれるもの」を感じられてこそ、交渉は合意へ向かいます。 交渉では工夫を凝らし、分かりやすく、相手の思考と感情にしっかりと、あなたが伝えたい内容を届けることが大切です。そこで第1回目は、交渉力の基本となる、対話・演出・表現の各スキルについて、国内外で活動する言語行動のエキスパートが具体的に解説します。
交渉スキルは、現場で使えなくては意味がありません。現実の交渉は、「目に見えるもの」と「目に見えないもの」に分けられます。たとえば、顧客に車や化粧品といった商品を売り込むのは前者の交渉ですが、サービスの提供やアイデアの売り込みは後者の交渉です。 どちらもその基本は共通しています。相手に「もたらすもの」、つまり相手が求める本当の価値を考え、提示する必要があることです。そこで第2回目は小グループに分かれ、あるテーマについて検討し、「クライアントとの模擬交渉」を実際に行います。基本スキルを応用し、自分の交渉スタイルとなるハウツーを身につけることを「狙い」とします。
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