カールフィッシャー法による水分量測定の原理と実践

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本セミナーでは、水分量測定に汎用されるカールフィッシャー法の測定原理と利点、および実際の応用例について詳しく解説いたします。

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プログラム

第1部 カールフィッシャー法の原理

(2024年4月26日 10:30〜13:30) 途中に昼食休憩あり

 1935年にKarl Fischerが発明した水分量測定法、いわゆるカールフィッシャー (滴定) 法は、水に選択的、広い濃度範囲の測定が可、測定時間も短いという優れた利点があり、化成品、薬品、食品などの水分量測定に広汎に利用されてきました。しかし、本法の原理や特徴について詳しく解説した書物は少なく、十分な理解のもとに水分量測定が実施されていないことが懸念されます。  本講演の前半では、カールフィッシャー法の基礎原理と二つの滴定法 (容量法と電量法) の装置の仕組みについて、具体的な測定例も示しながら分かりやすく解説します。

  1. 二つの簡易水分定量法
    • 乾燥法
    • カールフィッシャー滴定法
  2. 自動滴定装置
  3. カールフィッシャー反応
  4. 二つの滴定法 (容量法と電量法)
    1. 容量法の装置
    2. 電量法の装置
    3. 双白金電極を用いる終点決定
  5. カールフィッシャー法の利点と欠点
  6. 応用例
    • 油水界面における親水性イオンによる水の共抽出

第2部 カールフィッシャー法の実践

(2024年4月26日 13:30〜16:30)

 カールフィッシャー滴定法について、実試料分析への適用を実例とともに説明します。そのための測定手順と測定装置の操作方法の詳細、試薬類、関連する周辺機器の選択と使用方法を紹介します。また装置の点検、メンテナンスについても説明します。

  1. 各種産業分野での応用事例 – JIS、薬局方をはじめとする公的規格への採用状況 -
  2. 容量滴定法と電量滴定法 – 特長と使い分け -
  3. 容量滴定法
    1. 滴定試薬、脱水溶媒、水標準品
    2. 装置構成
    3. 測定手順
    4. トラブル対策
  4. 電量滴定法
    1. 陽極液、陰極液、水標準品
    2. 装置構成
    3. 測定手順
    4. トラブル対策
  5. 関連機器、アクセサリー
    1. 水分気化装置
    2. 各種サンプラー
    3. 多検体チェンジャ・オートサンプラー
  6. 各種測定事例と分析のコツ
  7. 装置の点検とメンテナンス

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