ホログラム技術の基礎および車載用ヘッドアップディスプレイ (HUD) への応用

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本セミナーでは、ホログラフィ技術の基本原理、記録材料および特に最近、エレクトロニクスメーカーを中心に実用化研究が盛んである車載用ヘッドアップディスプレイへの応用の可能性、および技術課題と今後の展望について詳細に解説いたします。

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プログラム

2010年代に入ってから、産業分野におけるAR/VR技術の活用の進展伴い、ヘッドアップディスプレイ (HUD) やヘッドマウントディスプレイ (HMD) の製品開発が盛んになってきている。それに伴い、ホログラム技術に基づく開発成果が数多く報告されてきている。ホログラム技術の歴史は古く、1940年代に研究が始まり、当初はグラフィックアートに代表される立体像を記録した製品を中心に広く知られるようになってきた。その後、60年を超える開発期間を経て、セキュリティ用途などの応用製品に発展し、最近はソニー社製の「SmartEyeglass」や米国デジレンズ社の導光板を始めとする各種光学素子の実用化が進んでいる。自動車用HUDシステムについても、従来は高級車のみへの搭載だったが、最近は軽自動車を含めた一般車にも搭載が広がって きており、一般への認知度も非常に高くなっている。  講座では、ホログラム技術の基本原理や特徴を一通り紹介し、これらの技術を応用したHUDの開発状況および ホログラムHUDの実用化に向けた課題、今後の展望について解説する。

  1. ホログラム技術の基礎
    1. ホログラフィとは
    2. 記録再生の基本原理と特徴
    3. ホログラム作製技術
  2. ホログラム記録材料
    1. 材料に求められる性能
    2. 代表的な記録材料
    3. 実用化に向けた材料開発課題
  3. HUD実用化の意義
    1. 車載ディスプレイの課題
    2. HUDシステムの有効性と市場動向
    3. 車載HUDの制約条件と技術課題
  4. ホログラムHUDの光学設計と車載実装
    1. HUDの基本構成と仕様
    2. ホログラムHUD特徴と実装課題
    3. HOEの光学設計技術
  5. HUDの開発動向と今後の展望
    1. HUDの最新開発動向 (IDW’23,CES2024他)
    2. ホログラムHUD実用化に向けた課題と解決策
    3. 今後の展望
  6. 質疑応答

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