本セミナーでは、廃棄物問題の現状を展望しながら、具体的な食品容器・包装関連製品の設計について産学両分野で37年間、生分解性プラスチックの基礎・応用研究に携わり、技術・事業開発までの実績を有する世界的第一人者が講演いたします。
石油由来の非生分解性プラスチックが本格的に使用され始めて60有余年、今やその廃棄物物処理能力は限界に達する一方、自然生態系を破壊する地球温暖化や海洋プラスチック汚染問題等の深刻な事態を招来している。そうした中で、世界の環境先進地である欧州では使用後の食品容器・包装材は生ごみ等の有機性廃棄物と共に堆肥化する、あるいはバイオガス化して生ごみ発電にする動きが活発化しつつある。また、先般の世界ラーメンサミットにおいては、使い捨て食品容器の象徴的存在でもあるインスタントラーメン容器を生分解性容器に切り替えるとの歴史的な「大阪宣言」が発せられた。 本講では先ず地球環境・資源・廃棄物問題における正しい理解を出発点とし、その上で生分解性プラの最新技術と市場開発の現状を展望しながら、具体的な食品容器・包装関連製品の設計指針を提示する。これまで産学両分野で37年間、基礎・応用研究から技術・事業開発までの実績を有する世界的第一人者による覚醒のセミナーである。
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