第1部 「水素、アンモニアの導入方策と課題」
(12:30〜14:30)
脱炭素化の重要な方策の一つとして、水素、アンモニアの導入が進められようとしています。そこで水素、アンモニアが重要と考えられている理由、そして水素、アンモニアの製造、輸送等に係る方法と課題について説明します。これらについて理解することが水素、アンモニアの導入方策を考えるうえで重要だからです。
そして何故、特に日本では水素に加えてアンモニアが重要と考えられているのかについて解説します。次いで、日本における水素とアンモニアの役割分担の可能性について考察します。これらの理解と考察を踏まえて、今後、日本において水素、アンモニアの導入がどのように進んでいくか考えます。
最後に、アンモニアについてしばしば語られる誤解について、その誤りについて説明します
- 脱炭素化において水素、アンモニアに期待される役割
- 水素の製造と輸送
- 何故、アンモニア?
- アンモニアの製造と輸送
- 水素か、アンモニアか?
- CO2フリーン燃料としてのアンモニア
- アンモニアの新たな可能性
- 水素、アンモニアの導入は、今後どのように進んでいくか?
- “ブルー”から“グリーン”へ
- 水素とアンモニアの補完関係
- 発電分野
- その他の分野
- アンモニアにまつわる、よくある誤解
- 「アンモニアの製造から、多量のCO2が排出される」
- 「アンモニアの燃料から、NOX等の大気汚染物質が排出される」
- 「アンモニアは石炭混焼/水素はガス混焼」
- 「石炭過料でのアンモニア混焼は、石炭火力の延命策」
- 「アンモニアは危険」
第2部 「石炭燃焼、バイオマス混焼、アンモニア混焼を対象とした低NOx燃焼技術の開発」
(14:40〜16:40)
石炭火力は、今後のカーボンニュートラルに向けた社会においても、当面は使用せざるを得ず、その運用においては、CO2 を排出しない燃料を混焼していく必要に迫られています。石炭は、炭化の進み具合で燃料性状が異なるため、燃焼特性の解明や性状に応じた燃焼技術の開発が進められてきました。近年は、既設火力に対し、バイオマスやアンモニアなど石炭とは異なる燃料を利用する技術の開発がターゲットとなっています。低NOx燃焼技術は、重工メーカ各社が長年苦労して培ってきた経緯もあり、他の燃料を混焼した場合のNOx排出特性は、特に懸念される事項です。電力中央研究所では、約40年に渡り、燃焼試験設備を用いて、種々の石炭の専焼・混焼、木質バイオマス混焼、至近ではアンモニア混焼の研究を実施してきています。
本セミナーでは、これまでの研究成果から得られた知見を基に、これら燃料を使用した際の低NO燃焼技術について解説します。
- 電力中央研究所における燃焼研究の概要
- 微粉炭燃焼の原理と低NOx燃焼法
- 低NOxバーナ、二段燃焼法
- 石炭性状とNOx排出特性との関係
- 高水分亜歴青炭、高燃料比炭の燃焼技術
- 粉砕性
- 燃焼特性
- 木質バイオマスの混焼技術
- 粉砕性とその改善技術
- 石炭との混焼方法と燃焼特性
- アンモニアの混焼技術
- アンモニアの燃料としての主な特徴と懸念事項
- 石炭との混焼方法と燃焼特性
- アンモニア混焼技術に関する現行プロジェクトの概要
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