本セミナーでは、ウェアラブル生体情報センシングや感覚フィードバックに関わる最新の技術トレンドやそのメカニズムを解説いたします。
また、生体情報センシングで得られたデータと感覚フィードバックを繋げたサービスシステムの考え方をまとめます。
心拍数、呼吸、体温、筋活動、脳波などの人体の生理的指標センシング技術は、健康管理、医療支援、トレーニングなど多岐にわたる分野で利用されている。スマートウォッチやスマートリングにより心拍数、血中酸素濃度、体温、体動を検出して運動量や睡眠スコアが算出され、運動や休憩を促すメッセージが送られる。しかしながら、運動量スコアや睡眠スコアは実感や行動変容に結びつきにくいこと、メッセージによる行動誘導がなされにくいことが課題として指摘されている。 感覚フィードバックの技術はこの課題解決の可能性を持っている。例えば、触覚フィードバックでは振動や圧力を用いてユーザに刺激を与え意識を向けることができる。触覚フィードバックは感覚に訴えることにより記憶に結びついたり、習慣行動を定着させる効果がある。さらに、複数の感覚を組み合わせて提示することによって、効果的なフィードバックや新たな体験創出が可能になっている。 この講演では、ウェアラブル生体情報センシングや感覚フィードバックに関わる最新の技術トレンドやそのメカニズムを解説する。生体情報センシングで得られたデータと感覚フィードバックを繋げたサービスシステムの考え方をまとめる。