本セミナーでは、「感性価値の高い商品」を提供するためのコンセプト固めからパッケージ、店頭ディスプレイの演出まで、網羅的な知識とノウハウを提供いたします。
化粧品の事例を中心に詳解いたしますが、感性価値に大きく左右されるファッション関連や製品の開発、広告会社の方も対象としております。
~化粧品購買活動に影響を与える時代の流れ~
(2012年8月6日 10:20〜11:40)
(株)エフシージー総合研究所 (フジテレビ商品研究所) 取締役 暮らしの科学部長・商品企画部長
菅沼 薫 氏
化粧品の訴求や消費者ニーズ、あるいは、技術開発や研究分野の方向性は、時代とともに変化している。なかでも、消費者ニーズは、効果や機能をより強く求める機運Functionalism (機能主義) と、自然のものへの憧憬や安心、安全を求める機運Naturalism (自然主義) の2つのうねりがある。 化粧品は、快適な感触を持ち、安心して使用でき、効果を感じさせるということを基本的な性能として求められるが、消費者が期待する世界観や時代の意識潮流を見極めることも必要である。
(2012年8月6日 11:50〜13:00)
(株)カネボウ化粧品 マーケティング部門 プロモーショナルブランドグループ
杉野 利佳 氏
商品がもつ“価値”を消費者に伝える手段として様々な感性要素がある。 その中でも「商品訴求ワード」や「ネーミング」は、言葉や音によって、消費者の中に様々なイメージを与えることができる、商品価値を築く重要な要素である。 消費者が商品選択する際、どんな言葉やどんなメッセージによって心が動かされるのか、心に響くメッセージとはどんな要素を持っているのかなど、“言葉の役割”や“言葉の選択”、そこから導かれる商品イメージについて。 商品を企画する立場から、コンセプトの策定から訴求ワード、ネーミングに至るまでの一連のプロセスについて事例を交えて解説致します。
(2012年8月6日 13:50〜15:05)
(株)日本カラーデザイン研究所 取締役 開発本部長
稲葉 隆 氏
感性価値のモノづくりにおける重要性が説かれて久しい。機能効能、技術、企業の信頼性、価格等による差別化ではない価値軸として感性が取り上げられている。そこで、作り手と使い手はカラー・デザインを通じて感性を共有しているのか、という視点に立ち感性価値を検討する。 作り手の狙い (デザイン・コンセプト) と化粧品パッケージにおける造形表現の関係、そして、パッケージから受ける使い手の感性的印象の関係を検証し、今後のデザイン企画・開発に活かす方法について考える。
~パッケージデザインから訴求ワード・POP広告まで~
(2012年8月6日 15:15〜16:30)
コーセーコスメポート (株) 商品開発部 室長 プロダクトプランニングディレクター・クリエイティブディレクター
山田 博子 氏
3.11 以降、消費生活者も企業も意識改革を余儀なくされました。ブランディングの大切さも再認識する時です。今までとは異なる変化が求められています。本来のマーケティングに立ち帰り、売り手と買い手の立場から互いに融合し、同じ方向に向かい、より強く影響し合う一体感のある人間中心市場社会を目指しましょう。