バイオマス、生分解材料におけるLCAの算出、算定

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プログラム

第1部 LCA概論とインベントリ分析の実践

(2024年4月9日 10:30〜12:00)

 LCAの基本モデルを確実に理解したうえで、その基礎に基づいてLCAを実施することは、国際規格への順守や第三者による審査、EPD (製品環境宣言) の獲得など、厳格な規制への適合において極めて重要な要素となります。  本講座では、LCAの基本モデルとデータの種類に重点を置きながら、深い理解を築いた上で、積み上げ法や原単位法などの算定手法の差異や、具体的な原単位法の算定事例を通じて、LCAの実務手順について学びを深めていきます。

  1. LCA概要
    1. LCAとは
    2. LCAの種類と出口
    3. ISO-LCAと4つの段階
  2. LCAの基本モデル
    1. 積み上げ法と原単位法の違い
    2. 単位プロセス型データセット
    3. 積算プロセス型データセット
    4. 環境影響評価結果原単位
  3. LCAとCFPの関係性
  4. 原単位法で学ぶLCA計算入門
    1. 目的と調査範囲
    2. ライフサイクルフロー図
    3. データ収集
    4. 算定
    5. 精査
    6. 報告
    7. 重要ポイント

第2部 環境負荷算出ツールを用いた環境包材の評価

(2024年4月9日 13:00〜14:30)

 世の中にはさまざまな環境対応技術が出てきています。バイオマス素材もその中の一つです。バイオマス素材が本当に環境にいいのかわからないまま使用しているケースが多く見受けられます。ある一面での評価には過ぎませんが、CFP値での比較を行うことによってさまざまな環境対応素材の比較を行い、より環境負荷低減の選択のお手伝いになればいいと考えています。  さまざまな環境包材の具体的なCFP値 (Carbon Footprint of Product) を工程別の内訳も含め知ることができる。バイオマス素材である紙やポリ乳酸といったものが、化石原料素材と比較した場合どのようになっているかを知ることができる。バイオマス素材だけでなく、環境対応のコンバーティング技術との環境負荷比較結果も知ることができる。それに加え、CFP算出にあたり、具体的にどういったものを算入しているかも講義の中で説明していく。

  1. 開発目的
    • さまざまな環境包材のCFP値の比較を行えるようにしています。
  2. 運用方法
    • ツールの運用方法
  3. 仕様の説明
  4. 算出の前提条件
  5. 算入項目の説明
    • 基材
    • 印刷
    • ラミネート
    • 加工
    • 輸送
    • 廃棄
    • CO2吸収
  6. 実例比較
    • 油性グラビア、水性フレキソ比較
    • ドライラミ、ノンソルラミ比較
    • 石油系樹脂、バイオマス素材比較
    • バイオマスインキ比較 等
      • 市販の商品も交えて比較を行います
  7. 比較結果
  8. 結果についてのお断り
  9. 環境マークについて
  10. 環境包材の選び方

第3部 植物資源由来かつ海洋生分解性プラスチックのLCA

(2024年4月9日 14:45〜16:15)

 ライフサイクルアセスメント (LCA) の基本を学び、植物資源由来かつ生分解性の特性を持つプラスチックのLCA事例を通して、新規技術のLCAを実施する難しさや結果の不確実性について理解することを目的とします。

  1. ライフサイクルアセスメント (LCA) 入門
    1. 環境問題の構造
    2. LCAの流れ
    3. LCAが直面する課題
  2. 植物資源由来かつ海洋生分解性プラスチックのLCA
    1. プラスチックの環境問題
    2. 植物資源とカーボンニュートラル
    3. 目的と調査範囲の設定
    4. 結果と解釈
    5. 不確実性
    6. 海洋プラスチック指標の検討

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