本セミナーでは、乾燥プロセスのイメージ作りができるよう、乾燥現象の基礎と留意点についてわかりやすく解説いたします。
基礎理論を紹介した上で、演習ツールを活用して、実際の乾燥条件の計算方法を紹介いたします。
更に、風ムラやベナールセルなど塗工品で発生する面状トラブルの原因と対策についても解説いたします。
日時
- 2024年6月12日 10時30分〜 2024年6月12日 16時30分
プログラム
機能性フィルムをRoll To Rollのウェット工程で製造する際、塗って乾かす工程が必ず必要になる。この中で、乾燥工程は膜質に大きく影響し、新製品開発をスケールアップして量産機で試作しても、少量品の品質性能を再現しにくい一因である。更に乾燥速度は生産能力速度に直結するので、品質を損なわずに生産性を保つ乾燥方法と条件を見つめなければならない。このように乾燥工程はフィルム製品を作る上で重要な要因であるにもかかわらず、多くの研究者や工程技術者は「乾燥は難解」という印象を持っているであろう。何故ならば、乾燥を解説した書物や論文は特殊な現象を取り扱っていたり、厳密さを突き詰めるがあまり、数式が羅列して難篩過ぎるからである。また、塗工液には水系と有機溶媒系があり、乾燥現象を共通して取り扱う書物が少ない。しかし、乾燥現象は洗濯や風呂あがりのドライヤーなど、日常生活で経験する現象であり、乾き方や乾燥時間について誰もがイメージを持っているし、水系・有機溶媒系に関わらず移動現象として共通した説明が可能なはずである。 そこで、「程ほどにイメージを持てる丁度良い解説」を目指して、このセミナーでは「乾燥プロセスのイメージ作り」ができるよう、乾燥現象のツボを難篩過ぎず解りやすく解説する。基礎理論を紹介した上で、演習ツールを活用して、実際の乾燥条件の計算方法を紹介する。更に風ムラやベナールセルなど塗工品で発生する面状トラブルの原因と対策についても解説する。
- はじめに
- はじめに
- 「減率乾燥」と「限界含水率」
- 塗工と乾燥 (開発とパイロットと量産)
- フィルムが利用されている製品は?
- 製品に占めるフィルム要素
- フィルムの構成要素 〜 厚みと層数 〜
- 塗る 〜 溶かした液を塗る (Dry厚 ÷ 濃度=Wet膜厚)
- 開発のステップ
- 実験室とRoll To Rollの違い
- 乾かし方も色々
- 日常生活で関わる乾燥
- 家庭の乾燥機器
- 乾燥の支配因子
- このセミナーの進め方
- 【基礎編】乾燥設備と溶媒の寄与
- 乾燥風の供給方法 (並列と直列)
- 乾燥風の供給方法 (並行流)
- 乾燥風の吹き出し方式 (二次元ノズル)
- 乾燥風の吹き出し方式 (多孔板)
- 乾燥風の吹き出し方式 (浮上系)
- 溶媒の寄与 (水と他の溶媒の違い)
- 乾燥に関わる物性値
- 水系の乾燥速度
- 塗膜の表面温度は湿球温度 (空気線図)
- 比エンタルピー (=潜熱+顕熱)
- 水と他の溶媒との違い (1) 蒸発潜熱
- 他の溶媒との違い (2) 飽和蒸気圧
- 他の溶媒との違い (3) 飽和蒸気圧と温度
- 各溶媒の空気線図
- 等湿球温度線 (1) 水はLewis近似式
- 等湿球温度線 (2) Colburn – Chiltonの相関
- 物質と熱の拡散 (ルイス数)
- 定率期間と減率期間
- 限界含水率と固形分濃度
- 乾燥中の膜内の溶媒移動
- 減率乾燥の実測 (水〜PVA)
- 【演習】乾燥計算の練習 (第1ラウンド)
- 風量の影響
- 湿度の影響
- 風温の影響
- 溶媒の影響
- 減率乾燥速度
- 簡易計算法 (乾燥係数 N=1/2〜2/3)
- 乾燥係数をN=1にすると? (収束しない)
- 減率乾燥を実測で見積もるために
- 減率乾燥を実測で見積もる手順
- 水系の限界点・仮想点・乾燥点 (PVA水溶液)
- 単溶剤系の乾燥速度 (親水/疎水性と湿度)
- 成分系の減率乾燥 (MEK+トルエン)
- 成分系の室温乾燥 (MEK+シクロヘキサノン)
- 成分系の溶媒比率 (MEK+EB)
- 成分系の乾燥挙動
- 成分系の乾燥見積もり
- 粒子〜高分子の混合系 (SiO2+PVA)
- 共沸混合物の乾燥
- 乾燥設備
- 一般的な構成
- 予熱
- 加熱
- 絶乾
- 冷却
- 乾燥方式と伝熱係数
- 各方式の能力比較
- 乾燥効率の支配因子 (噴流)
- 噴流の距離と減衰
- 多孔板と二次元ノズル (軸対象とスリット)
- 多孔板と二次元ノズルの乾燥計算
- 多孔板の孔形状
- 幅要因 (どこで排気するか?)
- 風の分配と風向 (傾斜ノズル)
- フローティング (浮上系)
- 風の取り回し (直列と並列)
- 風の取り回し (品質と省エネと投資)
- 一般的な構成
- 【演習】 乾燥方式と必要な炉長 (第2ラウンド)
- 並行流
- 二次元ノズル
- 多孔板
- 複合ゾーン
- 乾燥起因の面状トラブルと対策
- ベナールセル (ゆず肌)
- ベナールセル (マランゴニ効果に影響する物性)
- ベナールセル (マランゴニ数による診断)
- ハジキ (メカニズム)
- クリーン化による異物対策
- クリーン度を維持する換気と風速
- 塗工室の換気が誘発する風ムラ
- レベリングの理論 (Orchard 式)
- 塗工室の換気による風ムラのレベリング
- 塗工室のクリーン化に必要な換気頻度
- 工程クリーン度の診断
- 工程クリーン度の診断例
- 塗工室と前後ゾーンの圧力バランス
- 塗工室の気流の数値解析
- 塗工室内の要因と気流のシミュレーション
- 塗工室前後の差圧の影響
- 気流の履歴
- 数値計算結果まとめ
- 乾燥初期の風ムラ (風速の影響)
- 乾燥初期の風ムラ (風温の影響)
- 風ムラ対策 (遮風)
- 下向き塗工面による風ムラ対策 (密度流)
- レベリング (基板の凹凸ムラ)
- 乾燥中の発泡トラブル対策
- 白化現象の原因と対策
- 調湿 (膜中の残留溶媒の調整)
- 調湿の目的と方法
- 硬化反応
- 応力緩和
- 接着など
- 気液平衡と含水率
- 残留溶媒の評価法
- 直接測定
- 表面抵抗による見積もり
- 残留応力の緩和
- 巻き品質の安定化
- 調湿の目的と方法
- 塗工方式との連携
- 塗工方式の分類 (送液系と計量方法)
- ダイ方式の三種
- 製品群と塗布方式
- DryかWetか?
- Liイオン電池:正極製造 (WetからDryへ)
- 全固体電池における固体電解質の課題
- ドライプロセスによる複合膜形成
- 蒸着からWetプロセスへ (静電噴霧)
- ペロブスカイトのハイブリット塗工〜乾燥
- 質疑応答
受講料
- 1名様: 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
- 複数名: 25,000円(税別) / 27,500円(税込)
複数名受講割引
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
- 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。 - 他の割引は併用できません。
- サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。
アカデミー割引
教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。
- 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
- 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
- お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー
ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
ライブ配信セミナーをご希望の場合
- 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 視聴環境 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
- 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
印刷物は後日お手元に届くことになります。 - ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
- ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
- 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
- Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
アーカイブ配信セミナーをご希望の場合
- 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
- 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
- お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
- 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
- 視聴期間は2024年6月26日〜7月9日を予定しております。
ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。 - セミナー資料は印刷・送付いたします。
- ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
- ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
- 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。