欧州グリーンディール政策における自動車に関する各規則 (案) の位置づけとLCAアプローチ

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本セミナーでは、欧州グリーンディールの全体像の中に自動車関連政策を位置づけ、それに企業が適応し新たなビジネス機会を得るにはLCAアプローチが重要となることを論じます。

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プログラム

ユーロ7、バッテリー規則、廃自動車指令 (ELV) 案とその中長期的な影響と対策を考えるには、これらの政策をEUの成長戦略「欧州グリーンディール」の一環として理解する必要がある。この中核に位置づけられるのが、製品から廃棄物を資源に転換する段階に至るまでバリュ – チェーン全体に「持続可能性」のルールを埋め込もうとするEUのサーキュラー・エコノミー戦略である。  本講演では、欧州グリーンディールの全体像の中に自動車関連政策を位置づけ、それに企業が適応し新たなビジネス機会を得るにはLCAアプローチが重要となることを論じる。

  1. サーキュラー・エコノミーへの産業構造転換を目指す成長戦略
    1. カーボンニュートラルを目指すEUとその課題
    2. 成長戦略としての欧州グリーンディールの基本構造
    3. 欧州グリーンディールの3つの段階と公的資金と官民連携による移行経路の共創
    4. 「持続可能性の主流化」を組み込んだ「公正」な競争条件を目指すFit for 55とCBAM
    5. 「持続可能性」のためのファイナンス戦略 – タクソノミー×情報開示×ベンチマーク
    6. シングル・マテリアリティからダブル・マテリアリティへ – サプライチェーンと拡大生産者責任
    7. 未開拓市場の開発としてのサーキュラー・エコノミー
    8. サーキュラー・エコノミーの情報基盤の形成:エコデザインと製品デジタルパスポート (DPP)
  2. Sequencing問題と欧州新産業戦略の展開
    1. 「持続可能性の主流化」 (目標) と移行経路の具体化 (現実) のギャップ
    2. 欧州新産業戦略の展開
      1. 新産業戦略
      2. 新産業戦略アップデート
      3. グリーンディール産業計画
      4. 経済安全保障戦略
  3. サーキュラー・エコノミーへの転換を迫られる自動車関連産業
    1. EUにおけるクリーン・モビリティ戦略の形成 – ディーゼル不正事件×パリ協定からEurope on the moveへ
    2. 欧州グリーンディールにおける持続可能なスマートモビリティ戦略の位置
    3. 公的資源によるGX*DXの主導権争い – Made in EU, Made in US, Made in China
    4. ユーロ7とACEAの批判 – 排ガス規制からプラスチック等の粉塵規制とバッテリー規制へ
    5. バッテリー規則とDPPの先行事例としてのバッテリー・パスポート
    6. 廃自動車 (ELV) 規則案と車載データ独占問題 – ELV×データ法=CASEのための競争政策
  4. 未完のサーキュラー・エコノミーと中国依存
    1. EV世界市場の登場と輸出ハブとなる中国
    2. 世界のクリーン電源関連機械・設備容量と中国
    3. EUの矛盾:環境コストを含まない安価なCRMSに依存した再エネ拡大モデルの破綻リスク
  5. 「持続可能性」を埋め込んだ世界市場の形成とLCAアプローチ
    1. DXでミクロとマクロをつなぐ – タクソノミー (制度) を基礎とし、エコデザインにもとづき「持続可能性」情報を製品に紐付けし (ミクロ) 、サーキュラー・エコノミーの実現を図る (マクロ)
    2. 「ブリュッセル効果」 – EUのルールは、ある種の「国際公共財」として生き残る
    3. 「オリンピック効果」 – EUルールの標準化が開く新たなビジネス機会
    4. サーキュラー・エコノミーにおけるビジネス・シーズ、発見プロセスとしてのLCA

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