第1部 水溶性高分子のゲル化並びに高吸水性樹脂の吸水メカニズム、動・植物由来材料の抱水力のヘアケア製品への利用可能性
(2024年3月18日 10:30〜13:00)
水溶性高分子は界面活性剤と同様に、少量配合することにより、吸収・保水力、ゲル化力、増粘性等の所期の特性が発現することから、衛生用品、化粧品・トイレタリーをはじめ、土木・建築、塗料等の産業分野で広く使用されている。
本講演では、高分子と水との相互作用、凝集構造、吸収作用等について紹介した後、幾つかの動・植物由来系素材の新機能の創製について、事例研究を紹介する。研究開発の一助となれば幸いである。
- 水溶性高分子の分類
- 水溶性高分子の作用・機能とおもな応用分野
- 水溶性高分子における水の役割
- 凝集構造
- 水溶性高分子の凝集構造
- 粘土鉱物の凝集構造
- 非水溶媒系の増粘剤の凝集構造
- 水溶性高分子のゲル中の水の様態
- 水溶性高分子/界面活性剤共存系の粘度エンハンサー作用機構
- 高吸水性ポリマー (SAP) について
- 吸収作用因子
- SAPの機能と応用
- 水溶性高分子並びに動・植物由来材料の新機能の創製
- バイオポリマー (アルカシーラン) のCompact Globule 粒子による乳化特性 (三相乳化)
- カチオン化セルロース/界面活性剤複合塩の乳化特性
- 共重合ポリマーによるアイロンパーマの熱損傷抑制
- ラノリンおよび合成界面活性剤の抱水力について
- 天然系高分子の保湿作用
- ヒアルロン酸
- キチン・キトサン誘導体
- おわりに
第2部 植物由来材料を用いた 超吸水性ポリマーの開発と応用、可能性
(2024年3月18日 14:00〜15:15)
- 会社紹介 Introduction of company
- 製品紹介 Introduction of Product
- 発明の背景 Background of this invention
- 世界的な干ばつの問題 Global drought problem
- 世界的な廃棄物処理の問題 Global waste problem
- 課題解決のための循環型ビジネスモデルのアプローチ Circular business approach to solve issue
- 生分解性ポリマーの活用用途 Application of biodegradable polymer
- Agriculture
- Non-agreculture
- 今後の展望 Future approach for sustainable innovation
第3部 「ポリマー産業」における事業計画から商品開発の効率化
〜吸水性ポリマーを用いた紙おむつの事例を交えて〜
(2024年3月18日 15:30〜16:15)
本講座では、化学産業の中でも日本のものづくりを支える高機能ポリマーに着目し、その競争力がなぜ高いのか、アーキテクチャ論および製品開発マネジメント論の観点から分析を試みる。日本の高機能ポリマーは、非常に国際競争力が高く、利益率が高い分野である。やや結論を先取りして言えば、その競争力の源泉は、製造設備を含めた生産工程にすりあわせ要素を持っていることが指摘できる。高機能ポリマーの成否は、製品開発マネジメントによって大きく左右される。従来の素材開発の議論は、製品開発は一部の優秀な技術者に発見・発明の部分は委ねられている側面が大きいことから、主として工程技術、固有の要素技術の開発に焦点が当てられ、マネジメントは注目されてこなかった。事実、開発の初期の段階は技術者のよる発見・発明といった側面がウエイトを占めるが、後半に進むに従ってマネジメントのあり方が非常に重要になってくる。とりわけ、新素材のコンセプト提案やソリューション提案が重要となる。
そこで、本講座では製品開発マネジメント論の観点から高機能ポリマー開発のあり方について検討を行う。
- 化学産業の国際競争力
- 貿易収支
- 海外売上高
- 営業利益率
- 高機能ポリマーの市場シェア
- 高機能ポリマーの競争力の要因
- すりあわせ素材としての高機能ポリマー
- 素材開発のプロセス
- 素材開発のマネジメント
- 開発事例
- 高屈折率メガネレンズ用樹脂
- 紙おむつ用高吸水性ポリマー
- 事例分析から導かれる効果的な開発パターン
- 高機能ポリマーの開発戦略
- アーキテクチャのポジショニング戦略
- すりあわせノウハウのカプセル化
複数名同時受講割引について
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- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
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