高分子・複合材料の熱膨張メカニズムと低膨張化

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本セミナーでは、熱膨張・熱収縮挙動の基礎から計測・評価まで、制御技術の実例を踏まえて詳解いたします。

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プログラム

熱膨張挙動は物質の最も基本的な物性の1つであり、密度に関連する全ての物性に影響を及ぼす。それゆえ、学術的な面からだけでなく工業的にも大変重要である。特に、どのような材料においてもさまざまな温度環境下での使用に際し、材料の熱膨張係数の低減が大きな課題であることから、熱膨張機構を踏まえた上で材料への応用展開を図る必要がある。  それゆえ、なぜ熱膨張するのかといった熱膨張機構の基礎から種々の材料における熱膨張挙動の特徴について概説する。そして、低熱膨張材料を設計する場合の指針となることを趣旨とする。

  1. 熱膨張の基礎
    1. 熱膨張の原理
      • 物質はどのように熱膨張するのか
    2. 高分子の熱膨張
      • 高分子は他の物質と同じ原理で膨張するのか
    3. 自由体積とは?
      • 定義、測定法と熱膨張とのかかわり
    4. 高分子の熱膨張機構
      • 熱膨張機構を基にした抑制原理
    5. 熱膨張挙動とその他の物性との関係
      • 屈折率など
  2. 熱膨張測定の基礎
    1. 線膨張係数
      • 定義と測定法
    2. 体膨張係数
      • PVT挙動
  3. 種々の材料の熱膨張挙動と熱膨張係数
    1. 各種高分子
      • 膨張係数の特徴
    2. 繊維
      • 負の熱膨張係数
    3. 高分子系複合材料
      • 複合則と複合例
  4. 材料の低線膨張化
    1. 成形加工とPVT挙動
      • 成形加工プロセスとのかかわり
    2. プレス延伸法
      • 汎用樹脂及び透明樹脂の低線膨張化

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