近年、医薬品分野では、研究開発の高度化に伴い、研究成果が積極的に特許出願され、特許実務が重要視されています。このような状況の下、医薬品に関する特許調査の重要性が高まっています。
医薬品の特許調査を適切に行うことは、広くて強い特許の取得だけでなく、研究開発の推進にとっても重要であり、研究開発戦略や特許戦略の向上にもつながります。このような特許調査を的確に行うためには、技術水準や技術動向をしっかりと認識し、特許要件や侵害の範囲に配慮し、外国特許を含めたグロ – バルな特許調査を行うことが重要です。
本講演では、医薬品の特許調査の基礎と実践として、的確な特許調査の手法について解説します。また、有効成分、医薬用途、用法・用量、製造方法など、特定テーマごとの特許調査についても説明し、特許調査の実演を行うことにより、最適なサーチ戦略の構築に向けた有益な知見を提供します。
- 特許調査の基本と実務
- 先行技術調査の進め方
- 国内特許と外国特許のサーチ手法
- 技術水準や技術動向に配慮した調査手法
- 特許要件に配慮した調査の必要性
- 有効成分に関する特許調査
- 低分子化合物
- 中分子化合物
- 抗体、蛋白質
- 微生物
- 医薬用途に関する特許調査
- 用途発明における発明の認定
- 用途に関する検索式の作成方法
- 特許分類 (A61P) の利用方法
- 医薬用途の作用機序への配慮など
- 用法・用量、製造方法に関する特許調査
- 用法・用量における発明の認定
- 用法・用量に関する検索式の作成方法
- 製造方法に関する検索式の作成方法
- 実施例レベルの開示情報の調査手法
- 生物材料 (細胞・微生物) に関する特許調査
- 生物材料における発明の認定
- 細胞・微生物に関する検索式の作成方法
- 特許分類 (C12N) の利用方法
- 再生医療、細胞治療のクレームの特徴
- アミノ酸配列・塩基配列に関する特許調査
- アミノ酸配列・塩基配列における発明の認定
- アミノ酸配列・塩基配列に関する検索式の作成方法
- 特許分類の利用方法
- 配列表、配列番号に配慮した調査方法
- 特許侵害調査の実務
- 特許侵害調査とクリアランス調査
- 侵害の範囲に配慮した特許調査
- 最近の裁判例を考慮した調査手法
- 特許マップの作成と活用方法
- 特許調査の実演
- 低分子医薬
- 中分子医薬
- 抗体医薬、蛋白質医薬
- 再生医療、細胞治療
- 最適なサーチ戦略の構築に向けて
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