核酸医薬品における承認申請作成/必要なデータ/パッケージ内容とCMC/品質評価・不純物管理

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第1部 核酸医薬品の承認申請作成/必要なデータ/パッケージ内容と当局の照会

〜非臨床から臨床へどうやってつないでいくか

(1日目 2024年1月25日 14:00〜16:30)

 現在 (2023年4月時点) 、17品目 (うち日本は6品目) の核酸医薬品が承認されている。また、約200件の核酸医薬品の臨床開発段階にある。核酸医薬品は、低分子薬品やバイオ医薬品では不可能な分子 (undruggable targets) を標的にできることから、まだ治療薬の存在しない希少疾患やがんを対象とした開発が進められている。一方、低分子医薬品や抗体医薬品と異なり、核酸医薬品には統一したガイドラインが存在せず、各社試行錯誤しながら開発を進めているのが現状である。  本講演では、演者の経験も交えて、核酸医薬品の製造販売承認申請において必要となるCMC、非臨床、臨床開発のポイント及び規制当局と相談する際に留意すべき点について解説する。

  1. 核酸医薬品の分類及び特徴
    1. アンチセンス
    2. siRNA
    3. アプタマー
  2. 核酸医薬品のCMC
    1. 核酸医薬品の製造及び留意点
    2. 核酸医薬品の品質管理
  3. 核酸医薬品の非臨床試験の考え方
    1. 薬理試験
    2. 薬物動態試験及び分析法
    3. 非臨床安全性試験
  4. 核酸医薬品の臨床試験における留意点
    1. 核酸医薬品の臨床薬理試験の組み立て
    2. 核酸医薬品の臨床試験における安全性評価
    3. 希少疾患を対象とした臨床試験デザイン
  5. 規制当局との相談における留意点
  6. 核酸医薬品に関連する技術開発動向

第2部 核酸医薬品開発におけるCMCに求められる要素・基礎理解、市場認識について

(2日目 2024年1月26日 13:00〜15:00)

 近年、疾病の原因となる遺伝子の発現を制御し治療を実現しようとする核酸医薬品の実用化が実現し、創薬モダリティとしての重要性が高まっている。  本講演では核酸医薬品 (化学合成品・mRNA) 生産についての現況を概説することで、核酸医薬品の製造を中心としたCMCに求められる要素と市場認識を整理し、核酸医薬品の開発、生産及び周辺技術開発を考える上での情報提供の場としたい。

  1. 化学合成品
    1. 合成原理
    2. 出発原料
    3. 製造フロー
    4. 合成後の処理
    5. 精製方法
    6. 精製以降工程
    7. 規格設定の考え方
    8. CDMO市場環境
    9. サプライチェーンマネージメント
    10. 製剤化
  2. mRNA
    1. 合成概略
    2. 生産課題
    3. CDMO市場環境

第3部 核酸医薬品における品質評価/不純物評価の実際と管理の考え方

(2日目 2024年1月26日 15:15〜17:00)

 核酸医薬が注目されているなか、品質評価については国際的なガイドラインが未整備のため、既存のガイドラインなどをもとに、品目ごとに検討されているのが現状である。  本セミナーではオリゴ核酸 (オリゴヌクレオチド) の規格試験や安定性試験を含めた品質管理について説明する。特にオリゴ核酸由来の不純物については、近年急速に分析技術が進歩しているLC-MSを用いた解析について紹介する。

  1. オリゴ核酸 (オリゴヌクレオチド) の製造方法
  2. オリゴ核酸製造時の分析
    1. 出発物質の品質管理
    2. 工程分析例
    3. 品質管理 (規格試験) と安定性試験
    4. 品質設計・管理に関する指針の整備状況
  3. オリゴ核酸に由来する不純物の分類と構造
  4. オリゴ核酸に由来する不純物の分析例
  5. LC-MSによる不純物の分析
  6. その他

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