高分子の (黄変・ピンク変など) 変色・劣化の発生メカニズム、変色箇所の評価、その対策

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
オンライン 開催

日時

開催予定

プログラム

第1部 プラスチックの劣化・変色要因と対策 劣化 (変色) 防止のための材料設計と 成形条件の最適化

(2024年2月8日 10:30〜12:30)

 プラスチック製品の変色には、材料としては分子構造、重合条件、配合剤などが関係する。また、使用環境条件 (熱、紫外線、温水、薬品など) や成形条件の影響を受けることも考慮しなければならない。  本講ではプラスチック製品の変色原理や評価法について述べ上で、材料、成形、使用条件などに起因する変色と対策について解説する。

  1. プラスチックの変色
    1. 変色原理
    2. 変色に影響する諸要因
  2. 変色の測定法
    1. 変色測定法
      • 色差
      • 黄変度
      • APHA比色
    2. その他測定法
      • ヘイズ
      • 反射率
  3. 材料と変色対策
    1. 重合工程の留意点
    2. 配合剤選択の留意点
  4. 環境条件と変色対策
    1. 熱劣化
    2. 紫外線劣化
    3. 加水分解劣化
    4. 薬品中での劣化
  5. 射出成形における変色対策
    1. 滞留変色
    2. ガスによる樹脂焼け、くもり
    3. 不安定流動マーク
      • フローマーク
      • ジェッテイング
    4. 再生材使用による変色
  6. 変色トラブル事例
    1. 添加剤に起因する変色
    2. 加水分解による白化
    3. 吸水による白化

第2部 酸化防止剤、 (光) 安定剤、結晶核剤などの処方による プラスチック (樹脂) 製品の劣化および (黄色・ピンク変などの) 変色対策

(2024年2月8日 13:15〜14:45)

 我々の生活に必要不可欠となっているプラスチック製品だが、その製造過程や使用中、酸化劣化や光劣化等により変色が問題となるケースは少なくない。  本セミナーではそれを防止する酸化防止剤、光安定剤等の添加剤の使用方法について紹介・解説する。

  1. 添加剤とは
    1. 樹脂製品のかかえる問題
    2. 添加剤の種類
  2. 酸化防止剤
    1. フェノール系酸化防止剤
    2. リン系酸化防止剤 (ホスファイト)
    3. 硫黄系酸化防止剤
  3. 光安定剤
    1. HALS
    2. UVA (紫外線吸収剤)
  4. 結晶核剤
    • 剛性核剤
    • 透明化剤 (成形サイクルの短縮)
  5. その他添加剤の紹介 〜銅害防止剤等〜
  6. 各種添加剤の併用
    1. 添加剤の選び方
    2. 実用配合処方の紹介

第3部 ゴム・プラスチック材料の 劣化・変色に関する分析評価

(2024年2月8日 15:00〜16:30)

 ゴム・プラスチック材料の劣化について、具体的な分析評価方法を紹介する。また、高分子材料に生じる変色についてその種類と特徴を述べるとともに、劣化に伴い生じる変色現象の事例を解説する。

  1. 高分子材料の劣化評価方法
    1. 熱酸化劣化
    2. 光劣化
    3. 疲労劣化
    4. 水中の劣化
    5. 金属害
    6. 添加剤による劣化
  2. 高分子材料の変色の種類と特徴
    1. 劣化による変退色
    2. 外部からの接触汚染による変色
    3. カビ毒、酵素による変色
    4. ポリマー内部から生じる変色
    5. その他
  3. 変色事例紹介
    1. 酸化防止剤と光安定剤併用時の変色
    2. 酸化チタンがもたらすフェノール系酸化防止剤の変色

受講料

複数名同時受講割引について

アカデミック割引

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

ライブ配信セミナーについて