「核融合 (フュージョン) 」は太陽をはじめとする星々を恒久的に輝かせているエネルギー源です。これを地上で実現できれば「人工太陽」としてエネルギー問題を解決する切り札となるだけでなく、地球温暖化を抑制する究極の対策として期待されます。2050年代からの商業発電開始を目的として、国家プロジェクトとして原型炉設計が進むとともに、世界では民間スタートアップ企業が多数立ち上がり、小型小出力核融合炉のより早期の実現を目指した展開が始まっています。
本講演では、核融合研究の現状についてわかりやすく説明します。特に、核融合炉の主要構成機器の動作原理や開発現状・課題を解説するとともに、磁場閉じ込め核融合炉の心臓部とも言える超伝導マグネットについて、高温超伝導技術の最新の動向を中心に将来展望について紹介します。
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