保湿化粧品の処方設計のポイントと保湿機能向上技術

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本セミナーでは、保湿化粧品の基礎的な知識から製造を視野に入れた現実的な処方設計まで解説いたします。

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プログラム

皮膚は常に乾燥する環境下に置かれるが、皮膚が乾燥することは生命を維持する上で致命的でることが知られている。  皮膚の保湿には角層のブリックモルタル構造をはじめ細胞間脂質やNMFの存在状態、角層の外側に存在する油脂膜の存在が皮膚の恒常性維持に関与している。  保湿化粧品には皮膚の恒常性を維持する目的で添加される保湿剤だけでなく角層への浸透力や保湿持続性などの機能性が要求される。  化粧品開発者は数ある保湿剤の中から原料を選択し、安定性を維持する必要があることから今回は、頻繁に処方に配合されているが配合されている理由が理解できていないなどの基礎的な知識から製造を視野に入れた現実的な処方設計までを学ぶ講演とする。

  1. はじめに
    1. 保湿化粧品の課題
  2. 皮膚の構造
    1. 保湿を担う表皮の理解
    2. 角層の保湿メカニズム
  3. 保湿化粧品の種類と油剤の添加量
    1. 化粧水/乳液/美容液/クリーム/オールインワンゲル/オイル
  4. 保湿化粧品に配合される成分と配合の難点
    1. 水性成分の種類と配合
    2. 油性成分の種類と配合
    3. 化粧品の安定性と使用感の調整
  5. 現象から要因を理解する
    1. 不溶/分離/凝集/析出
    2. 変色/変臭
    3. ゲル化/減粘
    4. pH不安定化
  6. 処方不安定化の要因
    1. 理論から読み解く不安定化の要因
    2. 不安定化の要因から起きる現象
  7. 不安定化を解消するための技術
    1. 分散/乳化
    2. ポリオールの添加による乳化粒子の違い
    3. 安定化原料の導入:プレミックス原料・リポソーム
  8. 最新原料動向
    1. プレミックス原料添加時のメリットとデメリットと注意点
      • エキスプレミックス
      • 乳化剤プレミックス
      • リポソームの導入と配合時の注意
  9. (体験) リポソームの使用感を体感しよう
    1. 水・BG・グリセリン溶液/1 リポソームを準備
      • (A) 1 液のみを官能評価する
      • (B) 1 液を2 に混合し、官能評価する
  10. 保湿化粧品の製造技術
    1. 製造釜のスペックを理解する
    2. スケールアップの現実を理解する
  11. おわりに
    1. 具現化できることを理解する重要性

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