分析法バリデーションにおける基準値設定と分析法変更・技術移転時の同等性評価

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本セミナーでは、分析法バリデーションに必要な統計学の背景とその意味を解説し、その活用について、Excelを用いた演習を交えて解説いたします。

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プログラム

分析法バリデーションおける基準値設定と同等性評価を理解するには、分析法バリデーションの基礎知識と統計解析の知識が欠かせない。  そこで本セミナーでは、分析法バリデーションに関するICHや日本薬局方のガイドラインを解説するとともに、分析能パラメータの具体的な計算方法を解説する。その過程で必要なExcelの利用方法や操作法についても説明する。  続いて、その背景にある統計学的な意味を解説し、その活用法について出来るだけ直感的な理解をしていただこうと思う。  それらの基礎知識の上に、基準値設定と同等性評価について解説する。すなわち、基準値設定の考え方と、計算による基準値の求め方やその評価について述べ、また「2群の平均値の差」の検定と、その先にある同等性評価について解説する。

  1. 分析法バリデーションとその前提
    1. 分析法バリデーションとは
    2. 分析法バリデーションの前提
  2. 分析能パラメータのガイドラインと計算法
    1. 特異性
      1. 特異性における要求事項
      2. 特異性の計算法
    2. 直線性
      1. 直線性における要求事項
      2. Excelのグラフ機能や関数で回帰直線を求める
      3. Excelの分析ツールで回帰直線を求める
    3. 検出限界、定量限界
      1. 検出限界における要求事項
      2. 定量限界における要求事項
      3. 回帰直線から検出限界、定量限界を推定する
    4. 真度
      1. 真度における要求事項
      2. 真度の計算例
    5. 併行精度
      1. 併行精度の要求事項
      2. 併行精度の計算例
    6. 室内再現精度
      1. 室内再現精度の要求事項
      2. 室内再現精度と分散分析
      3. 分散分析表の計算
      4. 分散分析をExcelの分析ツールで
      5. 室内再現精度の計算
      6. 室内再現精度の信頼区間
    7. システム適合性試験
      1. システム性能
      2. システムの再現性
      3. 検出の確認
  3. 統計解析の基礎知識
    1. 「母集団と標本」及び「統計学でよく使われる記号」について
    2. 平均値と分散、標準偏差及び不偏推定量
    3. Excelの利用
    4. 中心極限定理
    5. 確率分布と信頼区間
      1. 正規分布
      2. t分布
      3. χ2分布とF分布
      4. 信頼区間と仮説検定、p値
    6. 回帰直線
      1. 最小二乗法によって回帰直線を求める
      2. Excelで回帰直線を求める
      3. y切片の95%信頼区間を計算する
      4. 回帰直線から検出限界、定量限界を推定する
      5. 検出限界の推定式にある「3.3」の意味
      6. 重み付き検量線
  4. 基準値設定
    1. 基準値設定の考え方
    2. 一般的な基準値の参考例
    3. 計算による「精度の基準値」の求め方とその評価
      1. 生産者危険率から室内再現精度の基準値を計算
      2. 消費者危険率から室内再現精度の基準値を計算
      3. 室内再現精度の基準値の確定と分析法の評価
    4. 計算による「生産者危険率の基準値」の求め方とその評価
    5. 含量規格と仕込み量の設定における精度の評価例
  5. 同等性評価
    1. 「2群の平均値の差」の検定
    2. スチューデントのt-検定
    3. ウェルチのt-検定
    4. 「2群の平均値の差のt-検定」の手順と計算例
    5. 平均値の差の同等性の評価

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