動物細胞バイオプロセスにおける組換え抗体の凝集形成と制御

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本セミナーでは、抗体医薬品の凝集体に焦点を当て、細胞培養プロセスにおける凝集体形成機構と制御について解説いたします。

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抗体医薬品などの組換えタンパク質医薬品は主にChinese hamster ovary (CHO) 細胞を宿主として生産される。動物細胞を使用したタンパク質生産の利点は「正しい立体構造をもつ活性型タンパク質を生産できる」点にあるが、一方で細胞培養プロセスにて凝集化抗体やミスフォールディング抗体が発生することも事実である。  本講座では基礎研究を紹介しながら、細胞培養プロセスにおける凝集体形成機構と制御について議論する。

  1. バイオプロセスにおける抗体凝集
    1. 抗体医薬品の生産方法と分子不均一性
    2. 培養プロセス・細胞内の抗体凝集に関する研究報告例
  2. 細胞培養プロセスにおける凝集抗体形成機構
    1. トレハロース添加による凝集抑制
    2. 高浸透圧条件におけるメタボローム解析
    3. 浸透圧耐性をもつ細胞構築
    4. ケミカルシャペロンの効果
    5. 培養プロセスにおける抗体凝集形成
    6. 凝集抗体の分泌
    7. 凝集抗体の構造的特徴
    8. N-型糖鎖構造と凝集抗体の関連性
    9. 抗体の構造形成過程と凝集抗体の分泌
  3. 抗体品質を向上させるバイオプロセス構築は可能か?
    1. 抗体配列の製造適合性
    2. 培養液中における抗体品質の改善
    3. 高機能化細胞の開発と遺伝子迅速評価システム
    4. 抗体エンジニアリング・バイオプロセスエンジニアリング

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