第1部 研究開発における計画の遅れとその修正、中止/撤退判断
(2024年1月15日 10:30〜12:00)
研究開発を進めていると、どんなに緻密な計画を立てたとしてもまず思い通りに行かない。計画の遅れは必ずと言っていいほど起こるものである。研究開発における計画の遅れがどうして生じるのかを理解することで、それらを回避するための考え方を掴むことができる。
本講演では、研究開発における計画の遅れとその修正について、具体的な案件も含めながら概説する。また、研究開発を進めて行くと、どうしてもゴールにたどり着けないことも起こる。粘ることも大事であるが、必要以上の継続も次のチャンスを見逃すことに繋がる。本講演では、研究開発の中止/撤退判断についても概説する。計画の遅れとその修正、中止/撤退判断を理解することで、研究開発を効率的に進めることができる。
- 研究開発の流れ、進め方の概要
- PDCAの重要性の本当の意味
- 研究開発のおける遅れの具体的ケース
- 目標性能が出ないケース
- 安定的に製造できないケース
- 生産コストが高すぎるケース
- 製造設備投資が大きすぎるケース
- 他社特許問題が起きたケース
- 人材活用について
- その他もいくつか説明します
- 研究開発における遅れの取り戻し方
- 研究開発の中止/撤退判断
- 立派な研究開発推進者になるなるために
第2部 “遅れが生じた”R&Dテーマの評価および中止/撤退時期と基準の考え方
(2024年1月15日 13:00〜14:30)
R&Dテーマを進めて行くと、必ず遅れが生じ、計画通りに行くことは少ない。なぜなら、R&Dはやってみなければわからないことに挑戦することであるため、予測が難しいからである。従って、時間の余裕を計画段階から入れておいたとしても、時間がかかり、計画よりも遅れてしまうことが多々ある。一方で経営資源には限りがあり、本来、R&Dは誰よりも早く結果を出さなければならないため、計画に余裕を持たせるにも限界がある。
本講演ではR&Dテーマに遅れが生じた場合の評価および遅れを少なくするためのR&Dテーマの選定から遅れを取り戻せない時のR&Dテーマの中止/撤退時期と基準について解説する。
- 研究開発 (R&D) とは
- R&Dの宿命
- 企業・組織の宿命
- 企業へのR&Dが果たす役割
- 企業の成長戦略
- R&Dテーマ選定のポイン
- R&Dテーマの選定基準
- R&Dテーマの選定方法の実例
- R&Dの計画立案
- R&D目的の明確化
- R&D途中の結果について
- R&Dテーマの進捗度評価
- R&Dテーマの中止について
- R&Dテーマの中止の時期と基準
- R&Dテーマの撤退について
- R&Dテーマの撤退の時期と基準
- 撤退後の経営層の役割
- 撤退後の企業の考え方
- まとめ
第3部 新規事業テーマの評価と中止/撤退判断
(2024年1月15日 14:45〜16:15)
研究開発テーマを内容で分類すると、既存事業に直結するテーマ、新規事業テーマおよび全社で活用できる基盤技術テーマの大きく三つに分けられる。また、テーマの不確実性で分類すると、より確実性の高い既存事業直結テーマおよび全社活用基盤技術テーマと不確実性の高い新規事業テーマに二分される。より確実性の高いテーマは、事業や開発の部門長交代や既存顧客ニーズの大きな変化がない限りは、テーマ継続可否を見直されることがない。
本講演では、不確実性の高い新規事業テーマの評価を取り扱い、ステージゲートシステムに沿って、中止/撤退の判断を説明する。また、最近注目されている両利きの経営や新規事業テーマの成功事例を紹介し、新規事業テーマの成功要因についても考察する。
- 研究開発マネジメントの変化
- 年代以降の歴史
- 評価観点と中止判断
- 研究開発環境の変化
- 環境変化とR&Dの役割変化
- オープン・イノベーション
- ステージゲート法
- 国内企業の導入背景
- 運用方法
- ステージゲート法の効果
- 運用上の注意
- 両利きの経営
- 新規事業創出の仕組み
- 新規事業創出の障壁
- 新規事業テーマの成功事例
- 新規事業テーマの成功要因
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