本セミナーでは、回転機械設備の診断技術 (特に振動診断技術) の基礎と応用に関して、近年の研究成果の一部も含めてわかりやすく解説いたします。
現代の生産システムや社会システムには現代の設備管理技術が不可欠です。設備管理の最も重要な役目はあらゆる状況下において、生産設備や社会インフラ施設などを最少コストで最高水準の安全・安心を確保することです。設備管理の中核となる技術は、設備異常の早期発見、異常原因の早期判明によりトラブルや事故の未然防止などを可能とする設備診断技術です。 生産プラントにおける設備診断の目的は、先端かつ有効な状態監視・診断技術の導入により生産現場における設備保全・管理を科学的かつ効率的に行い、設備事故の未然防止、製品品質の確保、生産効率の向上及び生産・保全コストの削減に資することです。 本講義では、生産プラントにおいて最も多く使用されている回転機械設備の診断技術 (特に振動診断技術) の基礎と応用に関して、近年の研究成果の一部も含めてわかりやすく解説し、設備診断関連の仕事に従事されている現場技術者あるいは研究者方々にとって参考やヒントになるように講義内容を工夫しています。