本セミナーでは、リチウムイオン電池について、電池 (セル) の充電、放電、サイクル寿命などを判り易いチャートで解説いたします。
試験規格などは項目別の一覧表とし、JIS電池用語の和訳を併記、今後の改訂に対応いたします。
リチウムイオン二次電池は、従来の小型民生用に加えて、EVなど自動車用や自然エネルギー蓄電用途の大型電池の開発、製造と応用が本格化している。電池 (セル) を開発する側とそれを実際に使用する側にとっても、電池の充放電特性を把握した上での、規格や安全性試験のクリアはハードルの高い問題である。リチウムイオン電池は同じ二次電池である水系電解液の鉛蓄電池やニッケル水素に比べて、電圧や容量が大きく異なる。安全性 (発火、破裂) や長いサイクル寿命の過程での変化を考慮しなければ、実用レベルの問題を把握出来ないなど、従来の二次電池工学とは異質な技術を含んでいる。 本セミナーでは、始めにリチウムイオン二次電池の充放電チャートの読み方を十分に説明した上で、安全性試験と内外の規格のポイントを解説したい。試験と規格の問題は、リチウムイオン技術的において先行した日本が、ここに至って世界的には遅れを取っている (取り残されている) 分野である。幾つかの海外規格の要点だけを一覧表 (和文の意訳) にしたので、合わせてご理解願いたい。