「納期遅れが減らない」「受注時の想定工数から大幅に超えてしまう」「納期優先で原価検討が後回しになる」など、製品のQCDのコントロールが難しくなっています。それに対応するために、設計開発プロセスの「見える化」や詳細なタスク管理、厳密な納期管理を行っても問題が解消されないことが多いです。なぜ納期遅れが減らないのでしょう。しっかり・きっちりの納期管理を行っても、設計者にとって負担でしかなく、逆に工数が増えてしまうのです。
プロジェクトマネジメントの成功要因は、設計者にとって「管理させられる」ものではなく、自分たちに有益な【技術の蓄積】というコンセプトが重要となります。技術的な経緯/根拠、設計思想を見える化することを実現しつつ、その上で納期遅延や工数象を抑制するための管理をしていく必要があるのです。
本講座では、このようなコンセプトを実現させるための、製品の品質/原価/納期管理の考え方、管理手法、プロセス標準や技術標準の整備方法、それらを支えるテクノロジー (設計システム) についても解説いたします。管理のための管理、管理の泥沼化に終止符を打ち、製品開発高度化・納期短縮・コスト削減を実現させる方法を学んでください。
- 納期遅延の原因
- 納期遅延がなぜ起きるのか?
- 従来の納期管理のどこに問題があるか?
- プロジェクトのフェーズによって管理手法が変わる理由とは?
- 業務フローの見える化
- 業務フローの見える化で大切なこと
- 業務フローをリードタイム短縮に活かす方法とは
- 効果的なフロントローティングのあり方
- マイルストーン管理/タスク管理/ToDo管理の違い
- 納期遅延を起こさないための未然防止の取り組み
- 詳細なタスク管理では納期遅れは防げない
- 業務フローではInputとTriggerをわける
- 着手管理という未然防止対策を行う
- ずさんになりがちな変更の納期管理
- 外注設計/サプライヤーも含めた納期管理の重要性
- 原価/品質視点でのプロジェクト管理
- 原価管理
- 予算のあり方で、原価検討の手戻りを減らす
- コストフォローの方法を見直す
- 品質管理
- 流用設計の問題点を理解する (標準設計への移行)
- 2種類の過剰をコントロールする
- システムを活用した納期管理/タスク管理の実践
- 担当者が嫌がらない納期管理システムのコンセプトとは
- 納期管理システムのポイントは、設計成果物管理にある
- タスク (成果物) のステータス管理で状況の把握をする
- クラウドを利用し、社外も巻き込んだ納期管理
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