本セミナーでは、カーボネート・ギ酸やメタノール合成、反応を可能とする触媒の種類や、効果的な還元剤、反応条件について解説いたします。
二酸化炭素 (CO2) の資源への化学変換を行うには触媒の開発が必須です。脱炭素・カーボンニュートラルの達成へ向けて、様々なCO2の排出削減方法が研究されていますが、CO2の化学反応による有用物質の合成も重要な研究対象です。なぜならば、CO2を削減するだけでなく、高付加価値な製品を得ることができるためです。 本セミナーでは、まずCO2排出の現状を概説し、次にCO2の変換反応に資する触媒開発について解説します。CO2の変換反応は還元を経ない反応と還元反応に大別することができます。例えばカーボネートの合成では還元は不要なのに対して、ギ酸やメタノール合成は還元反応となります。それらの反応を可能とする触媒の種類や、効果的な還元剤、反応条件について解説します。