スラリー調製の安定化に向けた物性評価技術

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本セミナーでは、スラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に制御するために必要な考え方の基礎と、粒子分散・凝集状態を的確に評価できる技術を解説し、それらを実プロセスに応用した例を紹介いたします。

日時

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プログラム

第1部 スラリー評価 (粒子径・粒子径分布・ゼータ電位) で使用する測定装置 (レーザー回折法、動的光散乱法、電気泳動光散乱法) の原理と測定事例の紹介

(2023年11月29日 10:00〜12:00)

 粒子径測定は、スラリー評価において重要な位置づけにあります。しかし、原理や特徴を理解せずに使用してしまうと、誤った測定結果を得る可能性があります。  本講座では、ミクロンサイズのLD法、ナノサイズのDLS・ELS法についての原理や特徴を理解してもらい、より良い結果が得られればと考えています。 本講座の内容が、今後のお仕事に役立てれば幸いです。

  1. スラリーの評価において、粒子径や粒子径分布を測定し、品質管理・改善することは非常に重要
  2. ミクロンサイズの一般的な粒子径測定法としての、レーザー回折・散乱法 (LD法) の原理を理解する
  3. LD法の特徴や、測定時の注意点、また他原理との比較について理解する
  4. ナノサイズの一般的な粒子径測定法としての、動的光散乱法 (DLS法) の原理を理解する
  5. DLS法の特徴、測定時の注意点、また他原理との比較について理解する
  6. ナノ粒子は凝集しやすいので、分散性安定の指標となるゼータ電位は重要
  7. ゼータ電位について概念や特徴を理解する
  8. ゼータ電位測定の原理である、電気泳動光散乱法 (ELS法) を理化する
  9. ゼータ電位測定での注意点を理解する

第2部 スラリー調製の安定化に向けた物性、流動性と粒子集合状態の評価技術

(2023年11月29日 13:00〜16:00)

 スラリー評価をするにあたり、まずは重要となる液中での粒子分散を支配する要因を解説します。その後で、実際の測定例も交えながら液中の粒子分散・凝集状態をどう評価するか、その評価法を紹介します。

  1. イントロ 〜スラリー評価の前に知っておきたいこと〜
  2. 液中粒子の分散・凝集を支配する因子
    1. DLVO理論
    2. 非DLVO力
  3. 基本的な物性の評価手法
    1. 粒子径分布
    2. 粒子の濡れ性
    3. 粒子のゼータ電位
    4. 粒子への分散剤吸着量
  4. スラリーの流動性評価
    1. 流動挙動の種類
    2. 流動性評価法
    3. 流動性評価の実例
    4. 見かけ粘度の測定で注意すべきこと
  5. スラリー中の粒子集合状態評価技術
    1. 重力沈降,遠心沈降試
    2. 静水圧測定法
    3. ナノ粒子の分散・凝集状態評価 (浸透圧測定法)
    4. 希薄系での直接観察
  6. スラリー評価の応用例
    1. 噴霧乾燥 (スプレードライ) 〜中実球形顆粒を作るには?〜
    2. リチウムイオン電池正極 〜多成分スラリーを評価するには?〜
    3. チタン酸バリウム 〜シート成形で成形体密度を制御するには?〜

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