自動車シートの開発と乗り心地の向上および疲労低減、評価

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本セミナーでは、座り心地・乗り心地・疲労感・温熱快適性等、ヒトが快適と感じるメカニズムから生体センシング・官能評価による評価事例まで事例とともに解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 快適性向上のための自動車用シートの評価・計測およびモデルベース開発

(2023年12月7日 10:30〜14:30) ※途中、お昼休憩含む

 自動車のシートには快適性に関わる重要な部品であり、安全性向上や環境性能向上 (軽量化) とともに、更なる快適性能の向上が求められている。  本講演では、静的な座り心地、車酔いを含む振動乗心地および温熱快適性の各領域について、深層学習の適用を含む快適性の定量評価手法や、快適性領域におけるモデルベース開発による性能予測・改善への取り組みについて紹介する。

  1. 快適性の主観評価のための基礎知識
  2. ポリウレタンフォームの基礎知識
    1. シートに使われるウレタンの種類
    2. ウレタンの機械的特性
  3. 座り心地
    1. 座り心地の定量評価技術
      1. 姿勢評価
        • 姿勢等の計測装置
        • 形状・特性可変実験用シート
      2. 体圧分布評価
        • 身体部位別の体圧評価
        • 深層学習による体圧評価
    2. 座り心地のモデルベース開発
  4. シート振動乗心地
    1. 振動乗心地の定量評価技術
      1. 基本的な計測・評価方法
      2. シートフレームの振動モードを考慮した方法
      3. 低周波振動による乗心地の評価 (車酔いを含む)
    2. 振動乗心地のモデルベース開発
  5. シート温熱快適性
    1. シート上温熱快適性の定量評価技術
    2. サーマルマネキンおよびCAEによる性能評価

第2部 ドライバの長時間運転時の着座疲労評価法と疲労低減手法

(2023年12月7日 14:45〜16:15)

 自動車を長時間運転するとドライバは疲労し、蓄積した疲労は事故の要因となる。ドライバの運転疲労蓄積を低減することは、安全な運転を実現する上で重要な課題の一つである。  本講座では、ドライバの運転疲労を数値化して評価する各種評価手法について紹介すると共に、ドライバシートの腰部支援機構の定期的な使用によるドライバの疲労低減手法についての各種研究内容について紹介する。

  1. 序論
  2. ドライバの着座筋疲労評価
    • 本講座で使用する4つの主観・客観評価手法について解説する。
      1. 指尖容積脈波を用いた疲労評価
      2. 血中乳酸値を用いた疲労評価
      3. 近赤外線分光法を用いた疲労評価
      4. 部位別主観疲労評価
  3. ドライバの疲労低減手法
    • ドライバの疲労低減手法に関する3つの研究に関する紹介と、着座姿勢計測装置を導入した最新の研究成果に関して紹介する。
      1. ランバーサポートを用いた疲労低減
        • ランバーサポートを使用することでドライバ疲労低減が実現することを示す。
      2. エアセルサポートを用いた疲労低減
        • シートに内蔵されているランバーサポートだけでなく、シートに後付け可能なエアセルサポートを使用することでもドライバの疲労低減が実現できることを示す。
      3. 複数点サポートを用いた疲労低減
        • 二点腰部支持装置を使用した場合の事例について紹介する。
      4. ドライバの着座姿勢変化と疲労低減に関する検討
        • 新たに開発したドライバの着座姿勢計測装置を用いて、着座姿勢とドライバの疲労低減の関係を検討した事例について紹介する。
  4. 結論

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