本セミナーでは、低燃費化が求められる自動車の廃熱回収・利用技術の動向と今後の展望を一挙詳説いたします。
(2012年7月20日 10:00〜11:20)
エンジンからの廃熱の特性ならびにその回収利用による車両効率向上技術について概説したうえで、エンジン排気熱を利用した燃料改質により化学的な廃熱回収と燃料着火性の制御を同時に可能とすることで高効率のHCCI燃焼を実現するシステムの研究例について詳しく紹介する。
(2012年7月20日 11:30〜12:50)
本セミナーでは、実際の検討例をもとに自動車の排気熱を利用する各種の排熱回生技術を紹介したうえで、熱電変換技術の応用検討事例と今後の可能性について説明する。 最初に、自動車の排気熱エネルギーを概説し、この熱エネルギーをそのまま利用する技術とその効果について説明する。 次に排気熱から電力として回収する技術の一例として、ランキンサイクルの応用検討例を紹介する。 最後に、最近の海外での自動車向け熱電変換応用開発の状況を紹介する。
第3部 化学蓄熱・ケミカルヒートポンプを用いた自動車廃熱回収技術
(2012年7月20日 13:30〜14:50)
各種廃熱を回収利用可能な化学蓄熱およびその発展システムであるケミカルヒートポンプによる自動車廃熱回収利用技術の実用化に向けての研究開発状況を紹介する。 これまでの研究成果より,エンジン廃熱のかなりの部分は化学蓄熱・ケミカルヒートポンプで回収可能であり,使用時にはほとんど他のエネルギーを使用することなく蓄えられた化学エネルギーのみで高温熱や冷熱を高効率に生成できることがわかった。 このように廃熱回収を伴う熱エネルギーリサイクル有効利用システムを導入できれば、プロセス自体は大きく変更せずにそのプロセスへのエネルギー投入法を革新したプロセス全体の省エネ化が可能である。