これからの身体洗浄料開発における界面活性剤の選定と処方設計のポイント

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本セミナーでは、身体洗浄料の基礎から、安定なクリーミーフォーム処方、油汚れを落とす高可溶化力処方、物性評価について詳解いたします。

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プログラム

シャンプー、ボディーソープ、ハンドソープ等の身体洗浄料の市場は成長を続けているだけでなく、新たに高価格帯のマーケットも生まれて、新たなビジネスチャンスが生まれています。一方で、SDGsの達成のために原料も制約されるようになって、処方設計や原料開発の現場では悩ましいことも多いのではないでしょうか?  本講演では、SDGs時代に求められる身体洗浄料用の界面活性剤を紹介したうえで、お客様の満足度が高く、使い続けて頂ける身体洗浄料を調製するための材料探索と処方設計についてお話しします。まず、起泡性が高く皮膚への刺激が低い界面活性剤とSDGsに対応した植物由来の高機能界面活性剤として、石けん・アミノ酸系・ノニオン界面活性剤等の可能性を説明します。次に、身体洗浄料の使用評価を左右する安定なクリーミーフォーム処方としっかり油汚れを落とす高可溶化力処方の作り方、さらにこれらの機能を評価する物性評価の方法を説明します。最後に、最近の取り組みとして、植物由来の抗菌性界面活性剤、こめパラフィンを用いたオイルゲル、皮膚・毛髪のしっとり・なめらか感の評価に関するわれわれの取り組みを紹介します。これらの知識はハンドソープ・ボディーソープなどの皮膚洗浄料の商品設計だけでなく、その原料を開発する上でも有用です。次の日に現場に戻ってすぐに役に立つよう、具体的なテクニックをたくさん紹介していきますので、ぜひご参加ください。

  1. SDGs時代に求められる身体洗浄料とその原料
    1. 身体洗浄料の定義と処方設計の基本
    2. SDGs 時代の身体洗浄料市場の現状と課題
  2. 起泡性が高く皮膚への刺激が低い界面活性剤とは?
    1. 界面活性剤の定義と種類
    2. 石けん:今も昔も身体洗浄料・泡製剤設計の主役
    3. 両性界面活性剤:
      • アニオン界面活性剤との会合体形成と界面膜の強化
    4. 皮膚刺激/環境負荷の低い機能性界面活性剤:
      • アミノ酸系
      • アルキルリン酸系界面活性剤
      • アルキルエーテルカルボン酸
      • ノニオン界面活性剤
  3. SDGsに対応した植物由来の高機能界面活性剤とは?
  4. 安定なクリーミーフォーム処方の作り方
    1. 泡の生成・崩壊のメカニズム
    2. 安定な泡を調製するための界面活性剤の選び方
    3. 速泡性を高めるブースター
    4. 泡を安定化する増粘剤
    5. 効果的な消泡剤とそのメカニズム
  5. しっかり油汚れを落とす高可溶化力処方の作り方
    1. たくさん油を可溶化する活性剤の選び方
    2. 油剤・高分子・添加剤を使った可溶化力のアップ法
  6. 身体洗浄料とその原料の物性評価
    1. 低刺激性を担保するための安全性データ
    2. 泡立ちの良さを示す界面物性:
      • 表面張力
      • 相挙動と自己組織化構造
      • 動的表面張力
      • 起泡性
      • 泡安定性
    3. 製剤の特性評価:増粘特性 レオロジー
    4. 植物由来/低環境負荷を示すには?
  7. SDGs時代の身体洗浄料の原料と物性評価の最新情報
    1. ⻩色ブドウ球菌を選択的に抗菌する界面活性剤
    2. こめパラフィンとこれを用いたオイルゲル製剤を用いたクレンジングバーム
    3. バイオミメティック触覚センシングシステムを用いた「しっとり」「すべすべ」「なめらか」な皮膚・毛髪の評価
  8. ヒット商品の処方

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