熱で動作する熱音響冷却機 熱音響発電機などを例示した熱音響現象の入門

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熱音響現象は音波を介することで、熱と仕事の相互変換が行われる現象です。細管流路に排熱等と冷却水を用いて閾値を超える温度勾配を設けることで、管内音波を励起することが出来ます。温度勾配で音波を発生させることが出来る装置を熱音響機関と呼び、音波入力でヒートポンプ動作が可能な装置を熱音響ヒートポンプと呼んでいます。熱音響機関で発生した音波をリニア発電機に入力することで、熱で発電が可能な装置、「熱音響発電機」を実現することが出来ます。また熱音響機関と熱音響ヒートポンプを組み合わせることで、熱で冷却が可能な装置、「熱動作・熱音響ヒートポンプ」を実現することも出来ます。  これらの熱音響装置は熱と仕事の相互変換が行われる部分に可動部品を必要としない、という特徴があります。そのため、ローコスト、メンテナンスフリーな装置を実現できる可能性があります。  本講義では基本的な熱音響現象の解説と簡単な実験方法の説明、さらに「熱音響発電機」、「熱動作・熱音響ヒートポンプ」の紹介を行います。

  1. 熱音響現象の概要
    1. 背景
    2. 熱音響現象の歴史
    3. 進行波型熱音響機関
  2. 熱音響現象の概要
    1. 進行型熱音響機関
    2. スターリングサイクル
    3. 熱音響ヒートポンプ
  3. 熱音響現象の基礎
    1. 熱境界層と流路半径
    2. 進行波を利用した熱音響現象と音響パワー、比音響インピーダンス
    3. エネルギー流
    4. 基礎方程式
    5. 仕事源と熱流の数式表現
    6. Two – sensor法
  4. 熱音響機関、熱音響ヒートポンプ、熱音響発電機
    1. 進行波型熱音響機関
    2. 熱音響ヒートポンプ
    3. 熱音響発電機
  5. 熱音響機関の試作
    1. ループ型
    2. 枝付きループ型
    3. 蓄熱器

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