第1部 アニオン交換膜型水電解の基礎と要素技術
(2023年11月10日 10:30〜14:30) (途中 昼休みを含みます)
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、水素、特に製造時に二酸化炭素の発生を伴わない「グリーン水素」の需要が高まっています。再生可能エネルギー由来の電力を用いた水電解 (水の電気分解) は有力な水素製造技術ですが、従来の水電解技術であるアルカリ水電解やプロトン交換膜型水電解は、効率や安全性が低い、あるいは製造コストが高いなどの課題がありました。このような背景のもと、近年世界的に注目を集めているのが、「アニオン交換膜 (AEM:Anion Exchange Membrane) 型水電解技術」です。
本講座では、AEM型水電解の基礎から、アニオン交換膜、電極触媒、多孔質輸送層 (ガス拡散層) などの要素技術の現状と課題、今後の展望まで、最先端の研究や講師の研究成果なども交えながら解説します。
- カーボンニュートラルと水素エネルギー
- カーボンニュートラルに向けた水素エネルギーの意義
- 水素エネルギー関連技術 (燃料電池ほか)
- 水電解技術の必要性
- 水電解技術の基礎
- 水電解の理解を助ける電気化学の基礎
- 水電解の種類・構造
- アルカリ水電解とプロトン交換膜型水電解
- アニオン交換膜 (AEM) 型水電解
- 原理と特徴
- 研究開発の歴史と最近の動向
- 電解セルの構成と要素技術の概要
- AEM型水電解の要素技術 (1) アニオン交換膜 (AEM)
- AEMの分子設計指針と評価方法
- 劣化・分解プロセス
- AEMの研究例
- AEM型水電解の要素技術 (2) 電極触媒
- 触媒層の構成と電極触媒の評価方法
- 電極触媒の種類と研究例
- 触媒層用アイオノマーの役割と影響
- AEM型水電解の要素技術 (3) 多孔質輸送層 (ガス拡散層)
- 多孔質輸送層の構造と要求特性
- 多孔質輸送層に関する研究例
- セル・スタックにおける物質輸送
- まとめ
- AEM型水電解技術の将来展望
- カーボンニュートラルの実現に向けて
第2部 AEM型水電解システムに向けた高ロバスト性アニオン交換膜の開発
(2023年11月10日 14:45〜16:15)
- はじめに
- AEM型水電解システム実現に向けたアニオン交換膜の現状と課題
- カチオン官能基の重要性およびその開発動向
- カチオン官能基構造最適化による耐アルカリ性能の向上
- カチオン官能基をもつポリマーの設計・合成
- アニオン交換膜の成膜技術および基本性能評価
- 今後の展望
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。
アカデミック割引
- 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
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