2011年3月11日の東日本大震災と、それに続く福島第一原子力発電所の事故は、この国の電気事業の在り方を一変させました。地下資源もなく50/60Hzに系統が分かれ、国際連系線もない我が国が、低廉で安定的な電力供給を履行できたのは、もはや過去のことです。ロシアのウクライナ侵攻はこれに拍車をかけ、電力需給逼迫は恒常化、新電力も苦境が続き、大手電力は不祥事の連鎖です。東日本大震災以降の電力システム改革の柱として導入された「容量市場」「需給調整市場」はその処方箋・解決策として期待されていますが、その基本的な仕組みや位置づけ、制度の在り方はどのようなものなのか、電気事業の本質からわかりやすく紐解きます。
エネルギー政策の憲法とも言える「エネルギー政策基本法」起草に携わり、現在は資源エネルギー庁及び電力広域的運営推進機関で審議会委員を務める講師により、本講では、第1回目は「ゼロから学ぶ電気事業と容量市場」と題して容量市場の基礎論・本質論を、第2回目は「ゼロから学ぶ電気事業と需給調整市場」と題して、需給調整市場の基礎論・本質論を解説いたします。
(2023年10月4日 13:00〜15:00)
- そもそも「電気事業」とは
- 電気と言う財の特性と事業者に求められる資質
- 電力自由化と発送電分離
- 再エネ主力電源化時代の電気事業とは
- ゼロから学ぶ容量市場
- なぜ容量市場が必要なのか
- 容量市場と調整力公募・他市場の関係性
- 海外における容量市場の状況と課題
- 容量市場の時系列フローと価格の決まり方
- 容量市場に対するこれまでの評価 (長所と短所) と留意すべき点
- まとめ〜経済成長戦略と電気事業〜
- 質疑応答
(2023年10月26日 13:00〜15:00)
- そもそも「電気事業」とは (第1回復習)
- 電気と言う財の特性と事業者に求められる資質
- 電力自由化と発送電分離
- 再エネ主力電源化時代の電気事業とは
- ゼロから学ぶ需給調整市場
- なぜ需給調整市場が必要なのか
- 需給調整市場のキーワードと今後の方向性
- 需給調整市場と調整力公募・他市場の関係性
- 需給調整市場で取引される商品
- 三次調整力2
- 三次調整力1
- 二次調整力1と2
- 一次調整力
- 需給調整市場に対するこれまでの評価 (長所と短所) と留意すべき点
- まとめ〜経済成長戦略と電気事業〜
- 質疑応答
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